「CON-CON HONG KONG」が開催、IPと文化がテーマの新イベント

(香港)

香港発

2026年05月19日

メディアリンク・グループ(羚邦集団、注1)の傘下企業であるCON‑CONは、4月4日と5日の2日間、香港・アジア・ワールド・エキスポにおいて、IP(知的財産)と文化がテーマがテーマの新しいイベント「CON‑CON HONG KONG 2026外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を初開催した。

会場では、IP関連の展示・販売、コンサート、出演アーティストとのファンミーティングなどが開催された。メインイベントである夜のコンサートには、日本のアーティストとして大黒摩季、FLOWなどが出演した(注2)。

開会式では、メディアリンク・グループのロビニア・チウ代表取締役社長が、「香港はアジアのIPハブとしての機能に強みを有する」と述べ、本イベントについても今後は香港のみならず東南アジアでの開催を検討しているとの展望を示した。

主催者によると、展示エリアの出展者数は計85社で、うち香港企業が63社を占めた。香港域外からの出展者は日本企業・団体が最多で、中国本土およびその他アジア各国・地域からの出展もみられた。日本企業・団体としてはAnimateやKADOKAWA、日本航空(JAL)、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)など多岐にわたった。また、ソニー・グループは関連会社を集結させ、アニメ、音楽、ゲーム分野のIPや技術を総合的に体感できるブースを展開した。特に音楽体験コンテンツは人気を集め、会期中は終日行列が続いた。

ジェトロは、香港における日本食人気を背景に、食品分野とコンテンツ分野の連携をPRするブースを出展。日本酒や焼酎と日本IPのコラボレーション商品を中心に展示するとともに、4月から世界で放送・配信開始となるアニプレックス(ソニー・ミュージックエンタテインメント傘下)の新作アニメ「上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花」のプロモーションを行った。同作品は女子大学生がさまざまなお酒を楽しみながら、交流を深めていく漫画を原作とし、日本酒をはじめとする多様なアルコール飲料や実在の銘柄が作中に登場している。

展示商品として、日本の酒蔵が日本のアニメや漫画のIPとコラボレーション(以下、コラボ)した酒類を紹介した。丸彦酒造(三重県)は「ウマ娘 プリティーダービー」「キングダム」「ゴジラ」とのコラボ日本酒を、光武酒造場(佐賀県)は「北斗の拳」「シティーハンター」「サラリーマン金太郎」「孤独のグルメ」とのコラボ酒を展示した。

ジェトロが実施した来場者アンケート(有効回答:152人)によると、回答者のうち香港在住者が70.4%を占め、20~30代が69.7%、男性が71.1%を占めた。コラボ商品については、「好きなアニメやキャラクターであるため購入したい」と回答した割合が94.7%に達した。

また、来訪者の多くは各種商品に高い関心を示し、「日本酒は種類が多く選ぶのが難しいが、IPとコラボすることでイメージしやすくなる」「香港での販売拡大を期待する」といった声が寄せられた。

写真 パブリックステージの様子(ジェトロ撮影)

パブリックステージの様子(ジェトロ撮影)

写真 ジェトロのブース(ジェトロ撮影)

ジェトロのブース(ジェトロ撮影)

(注1)香港に本社を置くIPマネジメント企業。主に日本アニメのライセンシングや配信事業で知られている。1994年設立、2019年に香港証券取引所に上場。

(注2)コンサートの入場券を含むイベントチケットは、1日券が788香港ドル(約1万6,154円、1香港ドル=約20.5円)または1,288香港ドル(エリアにより価格が異なる)、2日券2,288香港ドル。展示エリア入場のみのチケットは1日券228香港ドル。

(周天任)

(香港)

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