ルーマニアでコミコンが開催、ジェトロも日本コンテンツと製品を展示
(ルーマニア、日本)
ブカレスト発
2026年05月11日
2013年の開始以降、規模を拡大してきた東欧最大級のポップカルチャーイベント「イースト・ヨーロピアン・コミコン(East European Comic Con)
」が2026年4月24~26日、ルーマニアの首都ブカレストの大型展示会場ロムエクスポで開催された。会場ではアニメや漫画、ゲーム関連商品の展示販売に加え、国外の人気ドラマ俳優を招いたパネルディスカッションやサイン会が行われた。
コミコン主催者ミルチャ・ムレシャン氏によれば、来場者は約7万人で、特にアニメ関連コンテンツへの関心が高まっており、関連商品やライセンス事業に対する需要が目立つと指摘した。東欧市場については「依然として参入余地が大きい」とした一方、日本企業に対しては、市場のスピード感に合わせた柔軟な対応の必要性を強調した。また、ルーマニアでは最低賃金の上昇に伴い消費層も拡大しており、コミコンをテストマーケットとして活用することが重要だと述べた。
現地販売店からも、日本製の商品の好調な売れ行きが報告された。地場ギフトショップTAKUMI(匠)の担当者は、「浴衣やこけしはデザイン性の高さから人気があり、今後はヘアアクセサリーの販売にも力を入れていきたい」と述べた。ボードゲームを起点に事業を展開してきた現地バラエティーショップのレッド・ゴブリン(Red Goblin)も、現在は日本のコンテンツ関連商品が主力商品になっていると明らかにした。このほか、会場には韓国コスメブランドも出展し、約3年前のルーマニア市場参入以降、品質への信頼を背景に販売は徐々に拡大しているという。
日本雑貨やアニメ・ゲーム関連グッズの物販(ジェトロ撮影)
来場者からは、コミコンを交流や自己表現の場として評価する声が聞かれ、日本の文化や日本語そのものへの関心を示す来場者もみられた。
コスプレする来場者(ジェトロ撮影)
ジェトロも同イベントで日本コンテンツと製品を展示した。日本のアニメ制作・配給会社アニプレックスが同年4月にテレビ放映が開始したアニメ「上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花」のPRブースを設置し、作品にちなみ日本酒の試飲を実施したほか、日本雑貨や日本食器、醤油(しょうゆ)などを扱う現地バイヤー4社による商品の展示販売を行った。ブースに訪れた一般来場者からは「レストランで飲んだ日本酒とは全く違う」といった声が聞かれ、中でもスパークリング日本酒が高い人気を集めた。日本酒を出品した輸入販売業者は、「日本酒はルーマニアでも近年親しまれつつあるが、西欧と比べると高品質な日本酒はまだ十分に流通しておらず、今後の市場拡大に手応えを感じた」と語った。
日本酒の試飲展示の様子(ジェトロ撮影)
(本吉美友)
(ルーマニア、日本)
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