米国空調大手キャリアの新工場がAP州で起工式を開催

(インド、米国)

チェンナイ発

2026年05月13日

米国空調大手キャリア・グローバルのインド法人、キャリア・エアコンディショニング&リフリジェレーション(キャリア・インディア)は5月6日、南部アンドラ・プラデシュ(AP)州スリ・シティ工業団地に建設する新たな空調機器工場の起工式を開催した。新工場は2027年末までに操業開始予定だ。

同工業団地ではキャリア以外にもエアコン関係企業の工場建設が相次いで発表されており、既にエアコンや冷却装置の製造拠点として1,200億ルピー(約2,040億円、1ルピー=約1.7円)の投資が集まっているほか、関連サプライヤーによる投資もみられる。またスリ・シティ工業団地によると、2027年までにインド市場で流通するエアコンの約60%が同工業団地で生産されるようになる見込みだ。

AP州政府としてもデータセンターやAI(人工知能)インフラなどデジタル産業の集積に力を入れており、データセンターに必要な高度な冷却技術を持つ企業の投資を歓迎している。起工式に出席したAP州のナラ・ロケシュIT・人材開発相(注)は、「私たちはデータセンターのみを建設しているのではなく、エコシステム全体を構築している」と述べ、AP州が次世代の製造業およびデジタルインフラのグローバルハブとして台頭することへの意欲を示した。

大型投資に伴い、同工業団地をはじめとするAP州内では、専門職やワーカーの人材確保が大きな課題になっている。起工式では、スキル開発をはじめとした人材育成が重要として、若者の就職支援や産業界との連携促進のため、インド初の対話型AI搭載のスキル評価プラットフォーム「ナイプニャム(Naipuyam)」を5月末までに立ち上げることもあわせて発表された。

(注)ロケシュ大臣は、AP州のナラ・チャンドラバブ・ナイドゥ首相の息子。

(田村健)

(インド、米国)

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