2025年の石炭生産は過去22年間で最低水準
(コロンビア)
ボゴタ発
2026年05月13日
コロンビア石炭生産者連盟(FENALCARBON)が4月28日に発表した報告書によれば、コロンビアの2025年の石炭生産量は5,390万トンで前年比900万トン減少し、過去22年間で最低水準だった。輸出量も4,610万トン(前年比1,280万トン減)で、31.8%の収益減となった。国際的には石炭需要の減少、価格の低迷、輸送費の高騰などの影響がある中で、FENALCARBONのカルロス・カンテ会長は、コロンビアにおける生産減少の理由として税負担の増加、規制の不確実性、物流コスト増といった国内の複合的要因によるものだと述べている。
具体的には、現政権の主要政策の1つでもある採掘活動抑制政策が不確実性を高めている。同政策では石油・ガス・石炭の新規探鉱契約を原則として認めない方針を採用している。税制面では法人所得税、炭素税、源泉徴収税の引き上げ、石炭販売に対する特別税(取引の1%)などの積み重ねが、インドネシアやオーストラリアといった、より税制が安定した国々と比較し、競争力を低下させている。そのほか国内要因以外にも、イスラエル向け輸出の全面禁止、アジア市場への物流拠点であるブエナベントゥーラ港における13番埠頭(ふとう)の閉鎖、内陸部から港湾へ貨物を搬出する物流コストの上昇などが企業の利益率を悪化させ、同分野への投資の停滞へとつながっている。
(アンドレス・ゴンザレス)
(コロンビア)
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