米国は外交政策で他国の利益を考慮していないと53%が回答、シンクタンク調査

(米国)

調査部米州課

2026年05月01日

米国のシンクタンク、ピュー・リサーチ・センター(PRC)は4月28日、米国の外交政策などに関する世論調査結果(注1)を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。米国の外交政策は他国の利益を考慮していないと過半(53%)が回答した。その割合は、2022年のバイデン前政権時(34%)から大きく上昇した。支持政党別では、民主党支持者の75%が考慮していないと回答したが、共和党支持者の70%が考慮しているとした。

世界における米国の影響力が近年、「弱まっている」と41%が回答し、「強まっている」(34%)を上回った。「ほぼ変化してない」は24%だった。支持政党別では、民主党支持者では63%が「弱まっている」と回答し、年代別で大きな違いはなかった。一方、共和党支持者は、55%が「強まっている」と回答し、50歳以上〔50~64歳(62%)、65歳以上(74%)〕で特にその傾向が強かった。

また、米国が世界の平和と安定に大きく、あるいはある程度貢献していると57%が回答した。支持政党別では、共和党支持者(82%)が民主党支持者(35%)を大きく上回り、特に50歳以上の共和党支持者では9割強(91%)にその傾向がみられた。

中国の影響力が強まっていると6割強が回答

米国と11カ国(注2)の近年の世界への影響力について聞いたところ、中国(62%)が最も影響力が強まっているとみられた。イスラエル(45%)、ロシア(34%)が続いた。米国はロシアと同率だった。中国、ロシアはともに2025年の調査時(73%、47%)より低下し、イスラエルは7ポイント、米国は12ポイント上昇した。

影響力が弱まっているとみる割合が高かったのは、イランと米国で同率(41%)だった。影響力がほとんど変わらないという割合が過半だったのは、ドイツ(62%)、韓国(58%)、フランス(55%)、インド、サウジアラビア、英国(同率で54%)、カナダ(51%)だった。

(注1)実施時期は2026年3月23~29日。回答者は全米の成人3,507人。

(注2)カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、イスラエル、イラン、ロシア、サウジアラビア、韓国、英国。

(松岡智恵子)

(米国)

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