メキシコ最大級の小売り向け見本市「EXPO ANTAD」開催
(メキシコ)
メキシコ発
2026年05月27日
食品や小売業界のメキシコ最大級の見本市「エキスポ・アンタッド(EXPO ANTAD、注1)」が5月19~21日、メキシコのハリスコ州グアダラハラ市で開催された。同見本市は、小売り向け商品の展示や小売りに関するセミナーのほか、ビジネスマッチングや商談用のスペースから構成されている。主催者によると、43回目の開催となった今回の来場者数は5万人、出展企業数は1,800社を超えた。
来場者でにぎわう会場(ジェトロ撮影)
米国、カナダ、中国、韓国、ブラジル、イタリアなど、合計で約70カ国がパビリオンやブースを設けた。中でも近隣国の米国とカナダの存在感が強く、米国からはUSAライス連合会(USA Rice)や米国酪農輸出協会(USDEC)、米国大豆輸出協会(USSEC)、カナダからはカナダビーフ国際機構(Canadian Beef)やカナダポーク(Canada Pork)などによる活発なプロモーションが行われた。また、ロシアからはモスクワビジネスミッション団が参加し、展示場内に特設商談スペースを設置した。
多くの企業・機関が出展した米国ブースの様子(ジェトロ撮影)
日本企業では、いなばペットフード、ホシザキなどが出展した。また、日本産・アジア産食品を輸入・販売するコメルシアル・トヨ(Comercial Toyo、注2)が、菓子や飲食品を展示した。そのほか、大塚ニュートラシューティカルメキシコも出展し、同社製品ポカリスエットの試飲やプロモーションを実施した。韓国商品の輸入卸企業の出展も多くみられ、韓国産の麺類や菓子、清涼飲料水などを展示して来場者の関心を集めていた。
また、メキシコの主要スーパーマーケットチェーンや百貨店(チェドラウイ、ソリアナ、ラ・コメール、レイ、リベルプールなど)は、会場内で商談に特化したスペースを構えた。その場で登録すれば、バイヤーとなる品目担当者と直接商談ができる仕組みで、各社との商談を希望する多くのサプライヤー企業が列をなしていた。
商談スペースを大きく構えたスーパーマーケットチェーン(ジェトロ撮影)
主催者によると、同展示会は大きく2つのエリア(国際エリア、国内エリア)に分かれている。国際エリアでは展示品目は限定されておらず、各国が展示したい商品を決めることができるため、飲食品以外には、小売り向けパッケージ技術、化粧品、薬品、洗剤などの展示がみられた。その一方で、国内エリアは大きく、飲食品、家電製品、インテリア・機材に品目が分けられており、エリアによって展示できる商品が決まっているとのことだった。
次回の開催は2027年4月を予定している。
(注1)主催者は、メキシコ国内の主要な小売りチェーンや百貨店が加盟する業界団体ANTAD(全国スーパーマーケット・デパート協会)。同団体の加盟企業はメキシコ国内で合計5万5,000店舗以上を運営し、全国約2,500の自治体のうち約95%に展開している。
(注2)同社は消費者向け販売店舗「トヨ・フーズ」をメキシコ国内で多数展開している。
(深澤竜太、南智恵美)
(メキシコ)
ビジネス短信 bdca0304fdfd9bca





閉じる