ホーチミン市のメガシティー形成に向けた複数の大規模プロジェクトが着工
(ベトナム)
ホーチミン発
2026年05月08日
ホーチミン市人民委員会は4月29日、ベトナム南部解放・国家統一51周年の記念式典に合わせ、行政センターや都市鉄道の整備など、複数の大規模プロジェクトの起工式を開催した。これらのプロジェクトは、ホーチミン市が都市機能の高度化を促し、世界的なメガシティーを形成するための推進力となることが期待される。
行政センターとその関連施設は、ホーチミン市中心部で重点的に開発が進むトゥーティエム地区で着工した。約46.7ヘクタールの敷地に行政センターのほか、中央広場や劇場、インフラ設備などを整備し、分散している主要な政府機関を集約することで、行政サービスの効率化を図る。総投資額は約30兆ドン(約1,800億円、1ドン=約0.006円)で、ベトナムの大手ディベロッパーであるサングループ傘下のサイゴン・サン投資開発社が官民パートナーシップ(PPP)方式により受注し、2028年の完成を予定している。
都市鉄道2号線では、ベンタイン~トゥーティエム間の約6.2キロメートル(地下区間)が着工した。6駅が設置される計画で、最深部は約33メートルまで掘削する。総投資額は約37兆ドンで、ベトナムのコングロマリットであるタコグループ傘下のダイ・クアン・ミン不動産投資社がPPP方式で受注し、完成は2030年第3四半期を予定している。
ビングループによる都市開発も同日に着工
ベトナムのコングロマリットであるビングループは同日、ホーチミン市北西部のスアントイソン地区で国際大学都市プロジェクトを着工した。国道22号線、環状3号線、ホーチミン市~モクバイ高速道路といった広域交通ネットワークへの接続性が見込まれる立地において、約13万5,000人の居住者と約6万人の学生が生活できる都市環境を整備する。同プロジェクトの総面積は約880ヘクタールで、そのうち150ヘクタール以上の用地を大学や研究施設などの教育関連施設の建設に充てる。このほか、住宅や病院をはじめ、大型商業施設(メガモール)、日本庭園を含む多数の公園、36ホールのゴルフコースの計画もある。総投資額は59兆ドンで、ビングループ傘下のベルジャヤ・ベトナム国際大学都市社が投資し、稼働は2035年初頭を見込んでいる。
(小林真龍)
(ベトナム)
ビジネス短信 b833bc183a1bc394





閉じる