東京都主催「SusHi Tech Tokyo」のピッチコンテストでマレーシアのアグリテック企業が優勝
(マレーシア、日本、ASEAN)
クアラルンプール発
2026年05月18日
東京都主催で4月27日から29日に東京ビッグサイトで開催された「SusHi Tech Tokyo 2026」(注1)のピッチコンテスト「SusHi Tech Challenge 2026」で、マレーシアのアグリテックスタートアップ「Qarbotech」がグランドプライズ(優勝)を受賞し、賞金1,000万円を獲得した。同ピッチコンテストで海外スタートアップ(創業者に日本人を含まない)がグランドプライズを受賞するのは初めて。Qarbotechは、マレーシア・プトラ大学(UPM)発の技術をもとに、農作物などから出る有機廃棄物を原料とした光合成促進溶液を開発するスタートアップだ。
同社のチョー・チー・ホーCEOによると、マレーシアで重ねている実証では、作物にもよるが生産効率が約20%向上しているという。日本でも茨城県の農園で実証を継続中だ。マレーシアと日本は、人件費高騰や人手不足といった共通課題を抱えており、産業高度化の必要性が共通している。SusHi Techでの評価を通じて日本企業から注目も集まっており、賞金は日本でのマーケティングや事業開発費用に充てる予定と答えた。
優勝トロフィーを掲げるチョー・チー・ホーCEO(ジェトロ撮影)
「SusHi Tech Tokyo 2026」にて、ジェトロは東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA、注2)と共同で東南アジアおよびインドのスタートアップパビリオンを設置した。マレーシアからはQarbotechとALT Synergyの2社を採択し、同イベントへの招聘(しょうへい)、ブース出展、日本企業との商談支援を行った。
そのほかにも、マレーシア・デジタルエコノミー公社(MDEC)とスランゴール情報技術・デジタルエコノミー公社(SIDEC)が共同でマレーシアパビリオンを設置した。東京証券取引所のブース内での出展や個別出展も合わせると、マレーシアからは計21社が同イベントに出展・参加した。Qarbotechの優勝に加え、多数のマレーシア企業が参加したことは、同国企業の日本市場への関心の高さを示すものといえる(添付資料表参照)。
ERIA・ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)
(注1)東京都が主催するアジア最大規模のイノベーションカンファレンス「Sustainable High City Tech Tokyo」の略。
(注2)ERIAは、東アジアおよびASEANの経済統合に資する政策研究、政策提言活動を行う国際機関。2008年にインドネシアのジャカルタに設立された。
(都築佑樹、アンドリュー謝克耀)
(マレーシア、日本、ASEAN)
ビジネス短信 ae88a82183288bb2





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