サウジアラビア投資促進庁、東京でスタートアップ誘致イベントを開催

(サウジアラビア、日本)

リヤド発

2026年05月12日

サウジアラビア投資促進庁(SIPA)は4月30日、東京都のTokyo Innovation Baseでスタートアップ企業誘致のためのワークショップ「Startup Saudi: The New Global Magnet for Entrepreneurship」を開催し、日本とサウジアラビアの企業関係者約50人が参加した。イベントではサウジアラビアの政府関係者やスタートアップエコシステム関係者が登壇し、同分野を取り巻く最新のビジネス環境や投資機会が紹介された。

イベント冒頭、ガーズィー・ファイサル・サイード・ビンザグル駐日サウジアラビア大使が開会あいさつを行い、「両国の外交関係は70年以上にわたり、信頼と相互尊重を基盤として発展してきた」と述べた。また、協力分野は従来のエネルギー産業にとどまらず、イノベーションや人材、民間セクター主導の変革へと広がっているとし、サウジアラビア投資省(MISA)や政府系ファンドを通じた日本企業・スタートアップとの連携に期待を示した。

写真 開会あいさつを行うガーズィー・ファイサル・サイード・ビンザグル駐日サウジアラビア大使(ジェトロ撮影)

開会あいさつを行うガーズィー・ファイサル・サイード・ビンザグル駐日サウジアラビア大使(ジェトロ撮影)

続いて、佐久間巧成東京都スタートアップ戦略推進本部長が登壇し、4月27~29日に開催されたSusHi Tech Tokyo2026のコンセプト「テクノロジーを通じて持続可能な都市を創出する」に言及。本分野でサウジアラビアが急速な発展を遂げていることを紹介し、イベントを通じて、双方の信頼関係、相互理解がより一層深まることへの期待を示した。

SIPAの担当者からは、サウジアラビアの国家改革戦略「ビジョン2030」に基づく投資促進施策について説明が行われた。同国の欧州やアフリカへのアクセスの容易さや、G20の中で人口増加率が最も高いこと、人口の約6割を30歳以下が占め、新しいサービスや技術が受け入れられやすい環境にあることから、スタートアップにとって成長機会の大きい市場であるとした。その上で、日本企業に対しInvest Saudi外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの公式ポータルでの情報の確認を呼び掛けた。

写真 講演するSIPAの担当者(ジェトロ撮影)

講演するSIPAの担当者(ジェトロ撮影)

また、MISAの担当者からは、スタートアップ・サウジ・プログラム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます起業家ワールドカップ(EWC)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの紹介があったほか、サウジアラビア中小企業庁(Monshaa’at)やサウジアラビアのエコシステム関係者らによるパネルディスカッション、現地に拠点を設立した日系スタートアップで人工知能(AI)技術を扱うRecursive(リカーシブ)とMISAの対談なども行われ、サウジアラビアが制度面・資金面・エコシステムの各側面からスタートアップ誘致を進めている実態が紹介された。

(長澤諒祐)

(サウジアラビア、日本)

ビジネス短信 ad06af44b49077cb