英国世論調査ではリフォームUKの支持率が首位、地方選で与党の労働党は苦戦の見通し

(英国)

ロンドン発

2026年05月01日

5月7日に実施されるイングランドの地方議会、スコットランドおよびウェールズの議会選挙を前に、各機関が世論調査や予測を発表している。日刊紙タイムズ、テレビ局スカイニュースおよび調査会社ユーガブは4月28日、共同で下院議員選挙の投票意向に関する世論調査結果(注1)を発表した。「明日総選挙が行われた場合、どの政党に投票するか」との設問に対し、右派のリフォームUKが26%で首位。保守党(19%)、労働党(18%)、緑の党(15%)、自由民主党(13%)の順となった。

4月22日付のガーディアン紙は、「情勢が劇的に好転しない限り、イングランド、およびウェールズとスコットランドの地方議会選挙で、国政与党である労働党の得票率は過去最低水準に落ち込む可能性がある」と指摘し、与党苦戦の見通しを示した。

イングランドでは136地方議会、約5,000議席が改選される。オックスフォード大学のステファン・フィッシャー政治社会学教授が3月25日に発表したイングランド地方選挙の議席予測外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでは、世論調査の動向を基に議席数の増減を試算している。予測によると、労働党は1,900議席減、保守党は1,010議席減となる一方、リフォームUKは2,260議席増、緑の党は450議席増、自由民主党が200議席増と見込まれる。伝統的な2大政党である労働党と保守党から、緑の党や自由民主党、特にリフォームUKへ議席が大幅に移る可能性が示された。

ユーガブが4月22日に公表した、ロンドンの区議会選挙の投票意向に関する世論調査結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注2)では、労働党に最多議席の獲得が見込まれる区は15区にとどまり、2022年の地方選時の21区から減少する見通しとなった。一方、緑の党とリフォームUKが躍進し、それぞれ4区と3区で最大政党となる可能性がある。

また、ユーガブが4月28日に発表したイングランド中部のウェスト・ミッドランズ地域の得票率予測外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注3)を見ると、リフォームUKが13議会のうち11議会で最多議席を獲得する見込みとされた。

ウェールズ議会選挙について、4月28日付のガーディアン紙は、1999年以降続く労働党政権が崩れる可能性を指摘。カーディフ大学のローラ・マカリスター公共政策教授は、独立志向のプライド・カムリ(ウェールズ党)が初めて「主導的パートナー」として政権入りする可能性があることから「今回の選挙は極めて重大だ」と述べた。

(注1)実施時期は2026年4月26~27日。対象者は全英の成人2,354人。

(注2)実施時期は2026年3月27日~4月21日。対象者はロンドン32区の成人4,548人。

(注3)実施時期は2026年3月27日~4月27日。対象者はウェスト・ミッドランズ地域の成人2,034人。

(森詩織)

(英国)

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