大日本印刷、IITハイデラバード校に研究開発拠点を設置

(インド、日本)

ベンガルール発

2026年05月01日

大日本印刷(DNP)は4月27日、インド工科大学ハイデラバード校(IITH)で研究開発拠点の開所式を行った。

DNPは2025年12月にマーケティングおよび事業開発を担う「DNP CORPORATION INDIA」と、写真関連事業を担う「DNP IMAGINGCOMM INDIA」の2法人をニューデリーに設立していた。今回、研究開発のグローバル戦略を推進・強化する目的で、IITHの企業連携拠点「テクノロジー・リサーチ・パーク」内に新たに研究開発拠点を設置したもの。同拠点では、IITHと共同で同社の注力事業領域のモビリティー関連とメディカルヘルスケア関連の研究を進める方針だ。具体的には、モビリティー分野では電気自動車(EV)向け無線給電システムの開発・実証、メディカルヘルスケア分野では医薬原薬の合成ルート開発に取り組む。

DNPが研究開発の拠点にハイデラバードを選んだ理由として、テランガナ州でモビリティーやメディカルヘルスケア分野をはじめ、データセンターや半導体など多様な技術産業のエコシステムが拡大している背景がある。また、同州には次世代モビリティーの社会実装を推進するための専用モビリティ・クラスター「Telangana Mobility Valley(TMV)」があり、加えて製薬関連の製造拠点が多く、医薬品の精密有機化学合成技術にも強みを持つ点が挙げられる。

同日には、DNPとIITHとの間で覚書(MoU)が締結された。今後、ワークショップやハッカソンの共同実施、DNPでのインターンシップなどが予定されている。DNPの技術力とIITHの人材・研究力を掛け合わせることで、新たな領域での研究推進が期待される。

写真 開所式に出席したDNP専務取締役の中村治氏(左)とIITHのB・S・ムルティ学長(DNP提供)

開所式に出席したDNP専務取締役の中村治氏(左)とIITHのB・S・ムルティ学長(DNP提供)

(水谷俊博)

(インド、日本)

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