燃料価格急騰で4月のインフレ率が加速
(チリ)
サンティアゴ発
2026年05月11日
チリ国家統計局(INE)は5月8日、4月の消費者物価指数(CPI)が前月比1.3%上昇したと発表した。約4年ぶりの高い伸びで、2026年の累計では2.7%を記録した。前年同月比でも4.0%上昇と加速しており、中銀のインフレ目標(3%)を上回った(添付資料図参照)。
CPI上昇の主因は燃料価格の急騰を背景とする「交通」費目の大幅な上昇だ。CPIを構成する13費目のうち10費目が上昇しているが、中でも「交通」は前月比8.0%上昇し、全体を1.01ポイント押し上げた。政府による燃料価格安定化メカニズム(MEPCO)の調整や国際原油価格の高止まりを受け、自家用車向け燃料価格が大幅に値上がりし、ガソリンは25.3%、ディーゼルは45.7%上昇した。
このほかの費目別上昇率では、「住宅・光熱水道」(0.8%)も0.14ポイント寄与し、ガス料金や家賃の上昇が影響した。一方、「衣類・履物」(マイナス1.8%)は価格下落となり、全体の上昇を一部相殺した。
INEは、3月末に集中した燃料価格上昇の影響が4月のCPIに本格的に反映されたと説明している。燃料価格が高水準で推移した場合、今後もインフレ率の押し上げ要因となる可能性がある。
(橋爪優太)
(チリ)
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