中国石化、オクタン価103のレース用ガソリンを実用化、輸入依存脱却を推進

(中国)

上海発

2026年05月28日

中国石油化工集団(以下、中国石化)が自主研究・開発したオクタン価103のレース用ガソリン(以下、103号ガソリン)が5月16日、2026年環タクラマカン自動車・オートバイ・オフロードラリーで正式に使用された。国務院国有資産監督管理委員会は、中国において高オクタン価レース用燃料の工業化生産は今回が初めてとしている。

これまで国内の高性能レース用燃料市場は、輸入製品への依存度が高いと指摘される。これにより、調達リードタイムの長期化やコスト増大に加え、サプライチェーンの不安定化といった課題が指摘されてきた(「央視新聞)」5月17日)。103号ガソリンの生産は、輸入依存からの脱却を推進する取り組みだ。

103号ガソリンは競技専用の高性能燃料であり、一般車両向けのオクタン価95および98のガソリンとは用途・性能が異なる。高い燃焼効率と優れた出力応答性を備えつつ、環境性能への適合を両立させた設計となっている。

オクタン価は燃料の耐ノッキング性能を示す指標であり、数値が高いほど高温・高圧条件下でも異常燃焼が発生しにくいとされる。不適切な燃料使用は出力低下やエンジン損傷の要因となる可能性がある。

中国の自動車用ガソリンは現在、「国6」排出基準(2023年5月11日記事参照)に統一されており、低硫黄化など環境性能の向上が進められている。103号ガソリンは同基準を満たしつつ、耐ノッキング性能、燃焼応答性および給油時の安全性のさらなる向上を図った点が特徴となっている(「央視新聞)」5月18日)。

中国石化販売の副総経理である劉志華氏は、「オクタン価103の高規格レース用燃料の環タクラマカンラリーへの導入は、国産の高性能レース用燃料が、体系的な研究開発、規範化された生産、ブランド化された供給の段階に入ったことを示している。これは国内トップレベルのレース用燃料の空白を補完するとともに、高性能レース用燃料の標準化・専門化された供給に向けた新たな方向性を示し、中国モータースポーツ産業の質の高い発展を支えるものだ」と述べた(「央視新聞)」5月17日)。

(陳貝蓓)

(中国)

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