主要航空会社のベネズエラ路線再開、就航が相次ぐ

(ベネズエラ、米国、カタール)

調査部米州課

2026年05月18日

主要航空会社各社がベネズエラ路線の再開や新規就航を相次いで発表している。アメリカン航空は、4月30日にマイアミとベネズエラの首都カラカスを結ぶ直行便を再開させた。同社は1987年からベネズエラ路線を就航させていたが、2019年に米国連邦航空局により発令されたベネズエラへの運航禁止命令によって就航を見合わせていた。現在は往復の週1便のみの就航だが、5月21日から週2便の運航が予定されている。

ユナイテッド航空も5月12日、8月11日からヒューストンとカラカスを結ぶ直行便を再開させると発表した。ユナイテッド航空にとっては2017年以来のベネズエラ路線の再開となる。米国のショーン・ダフィー運輸長官は「米国とベネズエラが協力して生産拡大と新たな経済機会の創出に取り組む中、このフライトは石油産業従事者をベネズエラへ輸送する上で極めて重要な役割を果たすことになる」と述べている。

また、カタール航空も5月11日、7月22日からコロンビアの首都ボゴタを経由して、カタールのドーハとカラカスを結ぶ便を新規就航すると発表した。中東の航空会社でベネズエラ路線を運航するのは同社が初。今回の新路線開設は、2025年に同社が発表した中南米地域におけるネットワーク強化の取り組みを裏付けるものとしている。

2026年1月の米国の介入を機に政治面、経済面でさまざまな変化が起こっているベネズエラにとっては航空アクセス改善によりさらなる対外ビジネスの拡大や投資誘致が期待される。一方で、日本外務省はベネズエラの危険レベルを3の渡航中止勧告から引き下げておらず、最新の情報を注視する必要がある。

(佐藤輝美)

(ベネズエラ、米国、カタール)

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