ロシアEコマース企業、ウズベキスタン市場の見通しを前向きに評価
(ウズベキスタン、ロシア)
タシケント発
2026年05月12日
ウズベキスタンの首都タシケントにおける第6回国際産業展示会「イノプロム・中央アジア」の枠組みで、4月21日に開催された「中央アジアにおける電子商取引:新たなパートナーシップの形態」をテーマとするセッションが行われた。ウズベキスタンにおけるEコマース市場動向(注)や、ロシア企業から見た同市場の発展可能性について議論が交わされた。
ウズベキスタン国家将来プロジェクト庁のアフマドジョン・ジュラエフ電子商取引開発・規制局次長は、同国のEコマース市場は、2020年の取扱高1兆スム(約130億円、1スム=約0.013円)から2025年には20兆スム超に達し、小売取引全体に占めるEコマース取引の比率は0.5%から4.5%へと拡大したと述べた。現在、国内では120以上のプラットフォームが稼働していると指摘した。
セッションにはロシア企業も登壇し、ウズベキスタン市場における自社の動向を紹介した。ロシアのEコマース大手、オゾンのナタリア・ボエルCIS諸国統括責任者は、2025年における同社のウズベキスタンでの売上高は前年比で4倍、注文数は5倍、顧客数は3.5倍に増加したと報告した。同じくロシアのEコマース大手、ワイルドベリーズ・ウズベキスタンのアクマル・プリムクロフ・ディレクターも、ウズベキスタン市場の重要性を強調した。同社は2025年12月、同年1月1日から12月15日までのウズベキスタン市場における売上高が前年比22%増、販売商品点数が15%増と発表していた(「ウズデイリー」2025年12月30日)。
さらに両社は、ウズベキスタンのEコマース市場の成長見通しを前向きに評価した。オゾンのボエル氏は、Eコマース取引の浸透率が現在の約4%から、2030年までに8~9%へと拡大するだろうと述べた。ワイルドベリーズのプリムクロフ氏も、高い成長率が今後も継続するとの見方を示した。同氏は2025年6月、同国の小売取引に占めるEコマース取引の比率は、数年以内に4%から10%へと拡大する見込みと述べていた(「ウズデイリー」2025年6月9日)。
ボエル氏、プリムクロフ氏はともに、ウズベキスタンの消費者向けに後払い、分割払いなどを含む各種フィンテックサービスを導入することの重要性を強調。支払いの選択肢を提供することで、同国におけるEコマース市場の成長が促されるとの見方を示した。
セッションの様子(ジェトロ撮影)
(注)ウズベキスタンのEコマース市場における最大手は、27.7%の市場シェア(2025年)を達成した同国企業のマーケットプレイス「ウズム」とされている。
(ウラジミル・スタノフォフ)
(ウズベキスタン、ロシア)
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