世界自由経済圏機関の第12回年次世界会議、パナマで開催

(パナマ、ドミニカ共和国、世界)

メキシコ発

2026年05月27日

世界自由経済圏機関(World Free Zones OrganizationWorld FZO)の第12回年次世界会議が51214日、パナマで開催された。本会議は、政府機関、経済特区・フリーゾーン運営機関、国際機関、物流・製造業関連企業などが参加する国際会議で、貿易・投資の未来や持続可能で強靭(きょうじん)な経済モデルについて議論する場となっている。2026年は約70カ国から約2,000人が参加した。

13日の開会式には、パナマのホセ・ラウール・ムリーノ大統領、ドミニカ共和国のルイス・アビナデル大統領が出席したほか、WTOのンゴジ・オコンジョ=イウェアラ事務局長、国連貿易開発会議(UNCTAD)のペドロ・マヌエル・モレノ事務局長代行らがビデオ出演した。

開会式では、World FZOのモハメッド・アル・ザルーニ会長が、地政学リスクの高まりやサプライチェーン再編、人工知能(AI)・デジタル技術の進展を背景に、フリーゾーンにはこれまで以上に高度で付加価値の高いサービスが求められていると強調した。さらに、今後フリーゾーンは単なる規制優遇制度ではなく、「変革を促進し、イノベーションを呼び込み、中長期的な成長を支える戦略的プラットフォームになる」と述べた。

写真 開会式であいさつするWorld FZOのモハメッド・アル・ザルーニ会長(ジェトロ撮影)

開会式であいさつするWorld FZOのモハメッド・アル・ザルーニ会長(ジェトロ撮影)

会期中には、各国の経済特区や物流・インフラ関連企業による展示ブースも設置され、投資誘致や事業紹介が行われた。

ジェトロが出展者のコロン・フリーゾーン(Colón Free Zone:CFZ)担当者にヒアリングしたところ、CFZはパナマの大西洋側に位置する中南米随一の中継貿易拠点であり、工業製品など指定品目を無税で一時輸入・再輸出することが可能とのこと。CFZには約2,650社が入居しており、入居形態としては、自社で倉庫・物流機能を持つ「自社運営型」と、フリーゾーンに代理人を設置して物流業務を委託する「アウトソーシング型」の2種類が主流だという。また、CFZは3つの主要港湾やパナマ運河に近く、中南米向けの物流を効率的に行うことができるため、輸送時間や物流コストを抑えられる点が特徴とされた。加えて、米ドル建てで取引できることや、CFZ内での企業設立や許認可手続きをワンストップで進められる点も利点として挙げられた。

World FZOの第13回年次世界会議は2027年にドミニカ共和国で開催予定。

写真 展示ブースの様子(ジェトロ撮影)

展示ブースの様子(ジェトロ撮影)

(山中真菜)

(パナマ、ドミニカ共和国、世界)

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