スロベニア経済、2026年第1四半期に堅調な成長
(スロベニア、中東)
ウィーン発
2026年05月27日
スロベニア国営のマクロ経済分析開発研究所(IMAD)が5月18日に公表した経済指標によると、2026年第1四半期の実質GDP成長率は前期比0.7%、前年同期比でも3.0%となり回復基調となった(添付資料表1参照)。
個人消費が引き続き堅調で、特に自動車や非食品、観光関連支出が増えた。民間投資も大幅に増加し(前年同期比12.6%増)、特に建設、設備、機械への投資が拡大した。政府支出も社会福祉を中心に3.9%増加した。外需では、医薬品や自動車、金属の輸出増加し、財輸出は前年同期比1.8%増となったが、サービス輸出は減少した。
製造業は全体として前年同期比1.1%増と回復。金属製品や機械・装置、自動車生産が持ち直し、特に新型車の生産がこれに寄与した。一方で、エネルギー多消費産業や一部の電気機器、製薬、木材加工・家具、繊維では減少した。
経常黒字は依然として維持されているものの、輸入の増加や交易条件の悪化により、前年よりわずかに縮小した。サービス収支の黒字は保険サービスと輸送サービスの拡大により前年同期比でわずかに増加した。2026年3月時点の12カ月経常収支は2026年の推定GDP比3.5%(約24億ユーロ)となった。
なお、中東情勢は現時点で経済活動に顕著な影響を及ぼしていないとされる。ただし、先行指標には慎重な見方も出ており、企業の多くが需要不足や経済の不確実性、人材不足を成長の制約要因として挙げている。
一方、経済活動の指標でもある電力消費量は2026年4月に前年同月比3.0%減と低下した。特に産業部門で3.5%減、その他のビジネスで7.4%減だった。
スロベニアの2026年通年の経済成長率は、主に中東情勢の影響により当初の予測よりも若干低くなると見込まれている。IMADは、3月初旬に発表した春季経済予測の中で、スロベニアのGDP成長率予測を秋季予測の2.1%から2.0%に下方修正した(添付資料表2参照)。IMFも4月中旬に発表した「世界経済見通し」の中で、スロベニアの経済成長率予測を前回10月の2.3%から2.0%に引き下げた。
(エッカート・デアシュミット)
(スロベニア、中東)
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