小鵬集団、完全自社開発ロボタクシー量産車のラインオフを発表
(中国)
広州発
2026年05月29日
中国の新興電気自動車(EV)メーカー小鵬集団(XPeng)は5月18日、同社が自社開発したロボタクシーの量産車のラインオフを発表した。同社によると、中国の自動車メーカーとして、完全自社開発のロボタクシーの量産車の完成は初めて。
XPengのロボタクシーは、同社のフラッグシップモデルである「GX」をベースに、自社開発の人工知能(AI)チップ「チューリングAIチップ」を4基搭載し、総合演算能力は3,000TOPS(注1)に達する。さらに自社開発の第2世代VLAモデル(注2)を搭載し、従来の「視覚・言語・行動」の3段階の構造における言語変換のプロセスを排除することで、より正確な意思決定と迅速な反応が可能となった。また、ライダー(LiDAR)や高精度地図に依存しない純視覚方式(カメラ中心の認識システム)を採用し、L4(注3)の自動運転を実現できる水準に達したという。
技術検証段階から大規模な商用化段階への移行も進める。XPengは2026年1月、広州市におけるインテリジェント・コネクテッド車両の公道試験の許可を取得、L4自動運転の公道試験を本格的に開始した。同年3月にはロボタクシー事業部を設立し、研究開発から運営までのリードタイム短縮を進めている。2026年下半期に試験運営を開始する予定としている。
(注1)テラ・オペレーション・パー・セカンド。演算処理回数の単位。1秒当たり1兆回。
(注2)VLAは、Vision-Language-Actionの略で、AIが視覚情報(Vision)、言語情報(Language)、行動(Action)を統合的に理解し、行動する能力を持ったモデル。
(注3)中国工業情報化部による「汽車駕駛自動化分級(自動車運転自動化分類)」の国家標準で、自動運転レベルの1つ。L0からL5まで6段階あり、L4は高度自動運転と定義されている。
(梁梓園)
(中国)
ビジネス短信 805779163408922c





閉じる