在シンガポール日系製造企業の8割、中東情勢の影響あり

(シンガポール、中東)

シンガポール発

2026年05月01日

シンガポール日本商工会議所(JCCI)が4月27日に発表した調査結果によると、在シンガポール日系企業の69.6%が中東情勢の悪化により、シンガポールおよび管轄国・地域での経営活動に影響があると回答した。特に製造業では影響があると回答した割合が80.8%に達した。

調査は在シンガポール日本大使館、ジェトロ・シンガポール事務所の協力の下、実施。JCCIの会員企業753社・機関(個人会員含む)を対象に4月14~21日にオンラインでアンケートを行い、115社・機関が回答した。

影響があると回答した企業(80社)のうち、62.5%がシンガポールでの影響が最も大きいと回答した。次いで、タイ(8.8%)、インド(8.8%)が続いた。

具体的な影響では、「調達・輸入」(54.4%)が最も多かった。次いで、「販売・輸出」(51.9%)、「生産」(22.8%)が続いた。調達への影響としては、「石油化学由来の原料が枯渇し、購入価格が大幅に上昇、または調達できない可能性がある」(製造業A社)と回答があった。販売・輸出の影響では、「中東向けの出荷が停止し、海上コンテナの調達・管理コストの上昇」(製造業B社)に直面しているとの声も寄せられた。

なお、対応状況については、「対応検討中」が66.3%と最も多く、「対応済み」が17.5%、「わからない」が12.5%だった。

在シンガポール企業の4割、政府支援として運転資金の支援を求める

また、シンガポール最大の商工組織、シンガポール・ビジネス連盟(SBF)のアンケート調査(4月22日発表)によると、中東情勢の影響が6カ月以上継続した場合、経営の存続について「極めて懸念している」(19%)と「とても懸念している」(35%)と答えた企業は半数を超えた。

今後6カ月で必要な政府からの支援としては、「運転資金の支援」と答えた企業が41%と最も多かった。次いで、「物流コスト管理・貿易円滑化の支援」(35%)、「エネルギー集約型企業への一時的支援・救済」(32%)、「省エネルギー化の支援(助成金・技術サポート)」(31%)が挙がった。

(本田智津絵)

(シンガポール、中東)

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