欧州有数の航空展示会「AERO 2026」が開催

(ドイツ)

ミュンヘン発

2026年05月01日

欧州有数の航空展示会「AERO Friedrichshafen 2026」がドイツ南部のフリードリヒスハーフェンで4月22~25日に開催された。航空会社による定期航空運送や軍事・防衛関連の航空機を除くビジネス機やヘリコプター、グライダーなどのジェネラルアビエーション(一般航空)を対象とする本展示会は1977年に初開催され、2026年で32回目となった。出展者は50カ国から860社、来場者は88カ国から約3万7,000人で、いずれもドイツ国外からの参加割合が50%強だった。なお、日本からの直接出展はなかった。フリードリヒスハーフェンは、1900年にフェルディナンド・フォン・ツェッペリン伯爵が初めて飛行船を飛ばした場所としても知られる。

出展者は、ボンバルディア(カナダ)やダッソー・アビアシオン(フランス)をはじめとするビジネスジェット機メーカー、ヘリコプターや民生用ドローンメーカー、エンジンメーカー、航空用ナビゲーションシステム開発企業、パイロット用のヘッドセットやユニフォームメーカー、ビジネスジェット手配サービス、パイロット育成学校や航空関連学部を併設するドイツ国内外の大学など、サプライチェーン全体にわたった。

写真 屋外展示場に並ぶビジネス機(ジェトロ撮影)

屋外展示場に並ぶビジネス機(ジェトロ撮影)

イノベーションによる「サステナブル・アビエーション」の実現をテーマに

AEROでは、イノベーションによる「サステナブル・アビエーション」の実現を重要テーマに掲げている。チェコの航空機メーカーのブリステル(Bristell)は2027年に納品開始予定の純電動軽飛行機をPRした。展示会場内で併催されたカンファレンス「AERO Hydrogen & Battery Summit」では、「ウルトラショート」(超短距離)離着陸を可能とするハイブリッド電動航空機を開発する米国エレクトラ(Electra)が、2人乗りの試作機を経て9人乗りのモデルを開発し、米国大手ヘリコプター移動サービスプロバイダーと初納品に向けて合意したと報告した。また、欧州7カ国9社・機関によるリージョナル航空機向けハイブリッド電動推進システムの2035年の実用化に向けた共同開発プロジェクト「MODABAT」の担当者は、欧州内の短距離・地方路線に欠かせないリージョナル航空機の電動化はEUの気候・交通政策に一致するもので、EUの基金を活用して開発を進めているとした。

次回は2027年4月14~17日に開催される。

(鷲澤純)

(ドイツ)

ビジネス短信 77cc77461962ce0e