中央アジア初の「GITEX AI」、アルマトイで開催
(カザフスタン)
タシケント発
2026年05月12日
5月4日から5日にかけ、カザフスタンの経済都市アルマトイで、テクノロジーと人工知能(AI)展示会「GITEX AI Central Asia & Caucasus 2026」が開催された。本イベントは、同国AI・デジタル発展省、イノベーション振興機関のアスタナ・ハブ、アルマトイ市政府が協力した。ドバイ発国際展示会GITEXの中央アジア・コーカサス地域における開催は今回が初。
カシムジョマルト・トカエフ大統領は5月4日の主催者との会合で、今後3年間で完全なデジタル改革を達成するという同国の目標を強調した。アルマトイでの同展示会受け入れは、デジタル戦略の一環とみられる。
ジャスラン・マディエフ副首相兼AI・デジタル発展相は展示会の中で行われた会議の開会セッションで、同国が過去10年で、電子政府、キャッシュレス、AI基盤を整備し、制度面でも国際AI評議会を含む枠組みを構築した実績をアピール。アスタナ・ハブを軸に企業のグローバル展開支援および外国企業やスタートアップ企業の誘致を加速させる方針を示した。
マディエフ副首相兼AI・デジタル発展相の講演(ジェトロ撮影)
続いて登壇したアルマトイ市のオルジャス・スマグロフ副市長は、同市を中央アジアのテクノロジー中心地とするため、新たなITインフラの設置を通してエコシステム形成を推進することを明らかにした。アルマトイ市政府の展示ブースでは、ロシアのIT大手ヤンデックスの自動運転タクシーや2026年12月にオープン見込みのアルマトイAIハブを含むスマートシティー構想をアピールした。
アルマトイ市政府の展示ブース(ジェトロ撮影)
主催者によると、2日間で336社が展示を行い、60カ国から参加者が訪れた。AI・機械学習、ハイパースケール型クラウド、サイバーセキュリティー、フィンテックをはじめとする各分野でシスコシステムズ、デル・テクノロジーズ(DELL)、華為技術(ファーウェイ)、レッドハット、レノボといったグローバル企業や、カザフテレコムなど現地企業が出展した。日系企業ではダイキンのトルコ法人がデータセンターの冷却装置を紹介した。日本と韓国から直接の出展はなく、中国企業が目立った。
ダイキンの展示ブース(ジェトロ撮影)
来場した日系企業は、「会場はコンパクトにまとまっており、データセンター事業で有力な企業が出展している。パネルセッションも気になるテーマ設定がされており、来場してよかった。出展企業との商談にはカザフ側パートナーからの紹介が有効だった」とコメントした。
(竹内アイシェギュル)
(カザフスタン)
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