ミラノでデニムの国際見本市開催、持続可能性とイノベーションに焦点

(イタリア、日本)

ミラノ発

2026年05月27日

デニム業界の国際見本市「プルミエール・ビジョン・デニム(PVデニム)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が5月20日、21日の2日間、イタリア・ミラノで開催された。アパレル・ファッション素材の国際見本市であるプルミエール・ビジョンのうち、デニムに特化した展示会で、年に2回ミラノで開催される。ミラノ市の後援のもと、今回で9回目の開催。13カ国から60社以上が出展し、出展者全体の1割が初出展。日本からはカイタック(Caitac)、豊和(HOWA)、ジャパンブルー(JAPAN BLUE)、クロキ(KUROKI)、野澤組(NOSAWA)、スタイレム瀧定大阪(STYLEM TAKISADA-OSAKA)(社名はアルファベット順)の6社が出展した。

出展企業の主な構成は、織物メーカーが60%、アパレルメーカーが20%、アクセサリーや技術・サービス関連が20%。米国のコーン・デニム(Cone Denim)やインドのアービンド(Arvind)などの大手テキスタイル企業が復帰参加したほか、パキスタンのアクセサリーメーカーのジャワイド・ブロス(Jawaid Bross)が初出展するなど、幅広い参加となった。

出展会場では2027~2028年秋冬向け製品が紹介され、特にサーキュラーエコノミー(循環型経済)やイノベーション、若い世代への技術伝承などのトピックスが注目を集めた。PVデニムは米国染料メーカーのクロリス(Chloris)と共同で、持続可能な染色プロセスの構築のための研究・試験・産業応用のプロジェクト「Redefining Blue」に取り組んでいる。同社はバイオ由来の染料「Claessen Blue」を開発している。出展した日本企業からも、デニム分野では5〜6年前から環境への関心が高まっており、綿花などの素材や染色工程、水使用といった課題に対する欧州の関心の高さが指摘された。

また会場では、高品質な日本企業のデニムを求め、多くのバイヤーがブースを訪れていた。見本市開催前の主催者による記者発表でも、イタリアと日本の企業の存在感が強調されていた。同じデニム関連の国際見本市としては、ニューヨークやアムステルダムで開催される「キングピンズ(Kingpins)」などがあるが、PVデニムは、パリに次ぐファッションの中心地であるミラノで開催されることもあり、バイヤーの来場数の多さ、ピックアップ率(見込み客の獲得率)の高さを評価する声も聞かれた。

次回のPVデニムは、2026年11月25~ 26日にミラノで開催の予定。また、国際的な日本のデニム人気を受けて、2026年9月9~10日に初めて日本でも「PVデニム in東京」が開催される予定。

写真 PVデニム会場の一部の様子(ジェトロ撮影)

PVデニム会場の一部の様子(ジェトロ撮影)

写真 PVデニム会場内でのトークセッションの様子(ジェトロ撮影)

PVデニム会場内でのトークセッションの様子(ジェトロ撮影)

写真 PVデニム会場内のRedefining Blueプロジェクトの紹介ブース(ジェトロ撮影)

PVデニム会場内のRedefining Blueプロジェクトの紹介ブース(ジェトロ撮影)

(平川容子)

(イタリア、日本)

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