キディヤ、グーグルクラウドと提携し、AI活用のプロジェクト推進
(サウジアラビア、米国)
リヤド発
2026年05月21日
サウジアラビアの首都リヤド近郊で巨大エンターテインメント都市プロジェクトを進めるキディヤ・インベストメント・カンパニー(Qiddiya Investment Company、以下QIC)と、米国グーグル(Google)のグーグルクラウドは5月18日、人工知能(AI)を活用したデジタル基盤を構築するため、両社の提携を拡大すると発表した。QICは、Master Works(注1)を通じて、グーグルクラウドの技術を活用し、リヤド郊外の大型娯楽都市キディヤ・シティ(注2)を運営する。
今後、QICはグーグルクラウドのデータおよびAI技術を都市運営のデジタル基盤として導入し、建設の進捗状況、来訪者の需要動向、業務効率に関する情報獲得を試みる。これらの指標をリアルタイムで分析することで、キディヤ・シティは即応性のあるスマートシティとして機能し、こうした情報の取得にかかる時間をこれまでの数週間から数分に短縮するという。
両社は、次の3つの主要な技術に焦点を当てている。
- 来場者の行動、消費、移動パターンを詳細に分析:「Gemini Enterprise Agent Platform」(ジェミニの企業向け判断・行動エージェント基盤)によるAIファクトリーを活用し、予測に基づく混雑管理や、最適化されたエンターテインメント体験を提供。
- 経営陣やスタッフがリアルタイム情報を活用:エージェント型AI(Q-Brain:QIC独自のAIプラットフォーム)による自律的な業務遂行を可能にし、意思決定プロセスを効率化。
- エンターテインメント施設全体のデータ統合:BigQuery(注3)を基盤とした統合データプラットフォームにより、信頼ある情報源を確立。
(注1)リヤドを拠点とするIT・テクノロジーコンサルティング企業。データ管理、分析、クラウドサービスなどが専門。
(注2)スポーツ、エンターテインメント、文化施設を統合した大型娯楽都市。面積は360平方キロメートル超。
(注3)グーグルクラウドが提供する、大量データを高速分析できるクラウド型データベース。
(平田若菜)
(サウジアラビア、米国)
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