アッサム州議会選挙、国政与党BJP中心の与党連合が3期連続の勝利
(インド)
ニューデリー発
2026年05月11日
インド北東部アッサム州の州議会選挙(定数126)は4月9日に投票が行われ、5月4日に開票された。ナレンドラ・モディ首相率いる国政与党のインド人民党(BJP)を中心とする与党連合(NDA)が、前回(2021年)の75議席を大きく上回る102議席を獲得し圧勝した(添付資料表参照)。また、BJP単独では同州で初めて過半数を超える82議席を獲得し、安定した基盤のもと3期目の政権を担うこととなる。投票率は過去最高の85.38%だった。
今回の選挙結果は、イスラム教徒コミュニティーとそれ以外の宗教コミュニティーの政治的分離を鮮明にする結果となった。野党連合から当選した24人の候補者のうち、22人はイスラム教徒であり、イスラム教徒が多数派を占める選挙区からの支持により選出された。一方で、与党連合から当選した102人の議員にイスラム教徒は含まれていない。バングラデシュと隣接するアッサム州におけるイスラム教徒の比率は、2011年時点で約34.2%と、インド全体(約14.2%)と比較し高いが、州内でも地域ごとに大きな差がある。2023年に行われた選挙区割りの変更により、イスラム教徒の多い地域が特定の選挙区に集約された、またはヒンドゥー教徒の影響が強い選挙区に分散されたことで、イスラム教徒の有権者の声が反映される選挙区が制限されたことも選挙結果に大きく影響したとも報じられている。
また、非イスラム教徒の間では、ヒンドゥー民族主義団体を支持基盤にもつ現BJP政権の主張のとおり、アッサム独自の文化がバングラデシュからのイスラム教徒の移民増加により脅かされるのではないかという不安が広まっている。ヒマンタ・ビスワ・サルマ州首相はバングラデシュ系移民とされるイスラム教徒およびその子孫に対して強硬な姿勢をとっており、こうした政策が非イスラム教徒からの支持獲得につながったとされる。また、現政権による中央政府と連携した積極的なインフラ開発も評価されたもようだ。
同時期に実施された西ベンガル州の総選挙でもBJPが圧勝するなど、同党にとって追い風となる状況が続いている。今回の選挙結果により、インドの全28州と議会を有する3つの連邦直轄領のうち、21の州と2つの連邦直轄領で、BJPやBJPを中心とする与党連合が政権を担うこととなった。今後は2027年3月に、北部ウッタラカンド州、ウッタル・プラデシュ州、パンジャブ州、西部ゴア州、北東部マニプール州の5州で州議会選挙が予定されている。
(丸山春花)
(インド)
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