中国・パキスタン共同声明、産業・エネルギー・AIなどで協力強化
(中国、パキスタン)
北京発
2026年05月28日
中国の習近平国家主席は5月25日、中国に公式訪問中のパキスタンのシャバーズ・シャリフ首相と会談した。習国家主席は会談で、中国とパキスタンが国交樹立以降75年間、両国は相互に理解・信頼・支持を積み重ね、揺るぎない友好関係を築き上げてきたとし、国際情勢がいかに変化しようとも、中国は常に両国関係の発展を周辺外交の優先事項に位置付けていると述べた。
中国政府は5月26日に中国・パキスタン共同声明
を発表した。声明では、両国の「全天候型戦略協力パートナーシップ」が急速に変化を遂げる国際情勢下でさらに価値を高めているとした上で、「新時代におけるより緊密な中国・パキスタン運命共同体の構築に関するアクションプラン(2025~2029年)」を着実に実施していく方針を示した。また、一帯一路構想の下での協力を推進し、「中国・パキスタン経済回廊(CPEC)2.0アップグレード版」を通じた質の高い発展を図るとした。さらに、工業団地建設による産業協力モデルプロジェクトの創出やエネルギー開発での協力に加え、デジタル経済、金融、科学技術イノベーション、人工知能(AI)、通信、水利、海洋などの分野での協力強化に合意した。
共同声明発表に先立ち、李強首相は5月25日、シャリフ首相と会談し、CPECの推進に加え、産業、鉱業、農業、民生、金融分野での協力を進めることで一致した。また、AIやデジタル経済、グリーン分野での連携を通じ、新たな成長分野を共同で育成する方針を示した。あわせて、共同発展に向けて人材育成の分野で連携を深化させるとし、中国側はパキスタンからのより多くの留学生の来訪を歓迎するとした。また、パキスタンに対しては、引き続きパキスタンに駐在する中国人やパキスタンに存在する中国のプロジェクト、機関の安全を守るために必要な措置を講じ、安全で安定した協力環境を構築することを期待すると述べた。
中国外交部は5月26日の記者会見で、今回のシャリフ首相による訪中は、両国の国交樹立75周年の節目における重要なハイレベル交流であるとした上で、首脳外交が両国関係の戦略性を、実務的協力が両国関係の互恵性を、国際的協力が両国関係の牽引力を示したと説明した。また、中国は両国の国交75周年を契機に、パキスタンとの間で政治的相互信頼、実務協力、安全保障協力、国際協力をよりいっそう深化させていくことを希望すると表明した。
(亀山達也)
(中国、パキスタン)
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