上海でゼロカーボン工業団地建設が始動
(中国)
上海発
2026年05月28日
上海臨港集団は5月21日、国家級ゼロカーボン「産業園区」(工業団地)の「上海臨港新片区ゼロカーボン湾(零炭湾、注)」建設始動式が同園区にて開催されたと発表した。同園区は、国家発展改革委員会などが公表した国家級ゼロカーボン産業園区(第1次)に選定された全国52件の1つで、上海市では現時点で唯一の国家級試行拠点となっている。国家の「双炭(カーボンピークアウトおよびカーボンニュートラル)」戦略を着実に推進し、先進製造業のグリーン・低炭素化転換を促進するための取り組みだ。
始動式において、園区の運営・サービス提供を担う上海臨港集団は「洋上風力・太陽光発電+グリーン電力の直接供給+電源・送電網・負荷・蓄電の統合(源網荷儲)+省エネ・脱炭素+資源循環」を中核とするとした。加えて、全シナリオをカバーするゼロカーボンエネルギーサービス体系の構築を進め、園区の重点産業における環境負荷の低い高品質な発展を後押しする方針を明確にした。建設主体である国有企業の上海電気は、ゼロカーボン園区の低炭素化転換に向けた実施プロセスを体系的に提示した。それによると、グリーン電力の直接供給、エネルギー・カーボン管理プラットフォーム、省エネルギー改修、ゼロカーボン工場、天然ガスのグリーン代替、仮想発電所(VPP)の構築などを重点分野として進めるとしている。
また、上海臨港集団、上海電気、国家電網、上海市エネルギー効率センター、上海市省エネ・排出削減センター、上海交通大学、上海電力大学などの研究機関およびサービス機関が共同で発起する「ゼロカーボン園区イノベーションサービス連携体」が正式に発足した。同連携体は、多様なリソースと技術的優位性を統合し、園区企業に対してエネルギー転換、カーボンアセット管理、省エネ・脱炭素、資源の総合利用などに関するワンストップ型の総合サービスを提供するとした。
零炭湾は、企業のエネルギーコスト全体を約15~30%削減することが見込まれる。さらに、同エリア内のグリーン・低炭素プロジェクトについては、国の省エネ・脱炭素分野における中央予算内投資の対象として申請が可能であり、補助率は最大で20%に達する(「新民晩報」5月21日)。
(注)上海臨港新片区ゼロカーボン湾は、国務院の承認を受けた「臨港新片区先行起動区」に位置し、先進製造業の中核エリアに所在する。園区の計画面積は14.3平方キロメートルであり、高度装備、新エネルギー車、集積回路、民間航空などの先進製造業が集積している。
(宋青青)
(中国)
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