インド二輪車大手ロイヤルエンフィールド、AP州に新工場設立へ

(インド)

チェンナイ発

2026年05月22日

インド南部タミル・ナドゥ(TN)州に拠点を置く二輪車大手のロイヤルエンフィールドは5月18日、南部アンドラ・プラデシュ(AP)州に新工場を建設すると発表した。同社によるTN州外への大規模投資は今回が初めてとなる。同社の年間生産能力は現在146万台でフル稼働に近い状態となっており、今後、年産200万台を目指すため、2026年2月には既存工場の生産能力拡大に向けた投資を発表していた。

新工場の用地面積は267エーカー(約108万平方メートル)で、日系企業が多く入居するスリ・シティ工業団地に近接する、タダ工業団地に建設される。投資額は約250億ルピー(約400億円、1ルピー=約1.6円)で、年産90万台の工場ほか、テストトラック、R&D(研究開発)センター、サプライヤーパークを備えた施設となる見込みだ。新工場の第1期は2029年までに完成し、第2期は2032年までの完成を予定している。

同社は創業以来、ヒーローやTVSモーターなど地場の二輪車メーカーと異なり、国内生産拠点を分散させずTN州に集中させ、築き上げてきたサプライチェーンを重視する方針を堅持してきた。今回建設する新工場はTN州とAP州の境に近いことから、既存の事業所に近接している地理的要因に加え、サプライヤーパークを併設できることが投資理由の1つだった、と報じられている(「ビジネス・スタンダード」5月12日)。今後、生産能力強化とサプライチェーン維持のバランスを図る同社の狙いが奏功するのか注目される。

(田村健)

(インド)

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