上海市知識産権局、2025年上海知的財産権白書を発表
(中国)
上海発
2026年05月01日
中国の上海市知識産権局は4月22日、2025年上海知的財産権白書(以下、白書)を発表した。
白書によると、2025年における上海市の「専利」(注1)授権件数は13万5,500件で、このうち「発明専利」(注2)は5万2,800件(前年比4.29%増)となった。
PCT(特許協力条約)国際特許出願件数は7,446件(前年比9.15%増)で、全国第3位となった。2025年末時点での上海市の有効専利件数は98万7,700件で、有効発明専利は31万7,500件(同13.94%増)に達した。人口1万人当たりの高価値発明専利(注3)保有数は65.0件と前年比で7.1件増加し、全国第2位になった。
また、有効登録商標件数は293万件(前年比5.04%増)、作品の著作権登録件数は46万件を突破した。
司法保護の面では、2025年に上海市の裁判所が受理した各種知的財産権案件は4万6,558件、結審件数は4万7,240件だった。判決による損害賠償総額は20億3,000万元(約466億9,000万円、1元=約23円)に上り、このうち懲罰的損害賠償が認められた案件は46件、賠償額は1億7,000万元で、案件数・金額ともに前年を大きく上回った。2025年に、上海市内の検察機関が受理した知的財産権侵害犯罪に関する逮捕審査案件は302件(510人)で、このうち174件(274人)について逮捕が認められた。また、起訴審査案件は994件(2,312人)を受理し、659件(1,335人)について公訴が提起された。同市公安局は知的財産権関連の刑事事件550件余りを摘発し、2,100人余りを検挙、関連金額は約13億元に達した。
行政保護の分野では、2025年に商標・専利などに関する違法案件987件を立件し、1,100件を結審、罰金総額は1,128万9,900元となった。専利侵害紛争の行政立件は2,678件、結審件数は2,684件だった。営業秘密侵害案件は22件処理され、著作権侵害に関しては68件が立件された。上海税関は侵害商品約4,900ロット、840万点余りを差し押さえた。
併せて、知的財産権紛争の多元的解決メカニズムも継続的に整備され、上海市内102の調停機関が1万9,000件余りの紛争を受理し、約1万件が調停により解決された。
上海仲裁委員会および上海国際経済貿易仲裁委員会は、知的財産権関連案件971件を受理し、争議金額は25億7,300万元に上った。また、虹口区、金山区、松江区、青浦区は、地域・部門横断による知的財産権保護の協力を継続的に強化している。
(注1)「専利」とは、日本の特許(発明)、実用新案、意匠に当たる。
(注2)「発明専利」とは、日本の特許に当たる。
(注3)高価値発明専利とは、戦略的新興産業の特許、海外ファミリー特許、維持期間10年以上の長期維持特許、比較的高い担保融資金額を実現した特許、「国家科学技術賞」あるいは「中国専利賞」を受賞した特許のいずれかの条件を満たす特許のこと。
(楊敬媛)
(中国)
ビジネス短信 1ca7b25169083a81





閉じる