ルーマニアでNATO加盟の中・東欧9カ国および北欧諸国の首脳会合開催

(ルーマニア、ウクライナ、中・東欧、北欧)

ブカレスト発

2026年05月18日

ルーマニアの首都ブカレスト市内のコトロチェニ宮殿で5月13日、NATO加盟の中・東欧9カ国から成る「ブカレスト9(B9)」(注)および北欧諸国による首脳会合が開催された。今回の会合はルーマニアのニクショル・ダン大統領とポーランドのカロル・ナブロ​ツキ大統領が主催し、NATO事務総長のマルク・ルッテ氏をはじめ、B9および北欧の14カ国の首脳陣、およびウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領が参加した。

ルーマニア大統領府が発表した共同声明(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によれば、今回の会合は、黒海からバルト海、さらに北欧・北極圏に至る戦略的な連続性を認識した上で、NATO東方前線全域における安全保障および防衛分野での協力強化に対する共通の意思を表明もの。また、大西洋をまたぐ連携がNATOの集団的安全保障の基盤であることをあらためて強調するとともに、ロシアの脅威を背景とした安全保障をめぐる状況の厳しさに言及し、B9および北欧の加盟国が防衛費の増額や負担分担の拡大を通じて、集団防衛への貢献を強化していくとした。各国はGDP比5%という防衛投資目標に向けて取り組んでおり、すでに一部の加盟国は目標を達成、または上回っていると示された。

さらに、B9および北欧のNATO加盟国は、ロシアによるウクライナへの侵攻を強く非難するとともに、ウクライナの独立や主権、そして領土の保全について支持する立場をあらためて確認した。また、これまでのNATO首脳会議で示されてきた、ウクライナの欧州・大西洋統合に向けた取り組みを引き続き支持していく考えも示された。

次回の同首脳会合はポーランドで開催される予定。

(注)2014年のロシアによるウクライナのクリミア併合を契機に、中・東欧のNATO加盟9カ国(ブルガリア、チェコ、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ルーマニア、スロバキア)による協力枠組みとして、2015年にルーマニアとポーランドの主導で発足。

(太田響子)

(ルーマニア、ウクライナ、中・東欧、北欧)

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