実業之日本社、ジンバブエ人漫画家の電子書籍作品を日本で出版へ
(ジンバブエ、日本)
ヨハネスブルク発
2026年05月01日
出版社の実業之日本社(本社:東京都港区)は3月26日、ジンバブエ出身のビル・マスク氏による漫画作品「Beanstalkking!! - Faith is a weapon! –(豆の木の王様!! -信念こそが武器だ!-)」を日本で電子書籍として出版することを決定した。この出版は、IT企業のカイカフィナンシャルホールディングス(本社:東京都港区)と共同で推進し、両社が在ジンバブエ日本大使館および在日ジンバブエ大使館の支援を受けて展開する「NFT漫画プロジェクトin Africa」の成果の第1弾となる。
同プロジェクトは「ジンバブエの才能を日本へ届ける」をテーマに、日本の漫画・アニメ文化に強い関心と情熱を持つ若手クリエーターの発掘・支援を目的として、2025年6月に始動した。同年12月に応募者12人の中から3人が選ばれ、その後は出版に向けた資金調達を開始していた。
出版が決まった同作品は、「信仰」をエネルギー源とする神々(巨大メカ)を巡り、人類と異星人の戦いを描くSFロボットアクション作品。2026年1月から3月まで行われたクラウドファンディングを通じて、制作資金を調達することに成功した。今後は日本語翻訳・編集を行った上で、12月ごろに出版される予定。
作者のマスク氏は、国際的な実績を持つ。米国ディズニーとナイジェリアのクガリ・メディア(Kugali Media)による共同制作アニメ「Iwájú」(エミー賞ノミネート作品)や、南アフリカ共和国のトリガーフィッシュが手掛けるネットフリックス向けアニメ作品に携わった。「フォーブス・アフリカ・アンダー30」にも選出されている。
実業之日本社の国見幸樹氏は「在日ジンバブエ大使館や在ジンバブエ日本大使館、現地アニメ・漫画コミュニティー『OTAKUKON』からの支援もあり、多くの素晴らしい作家と出会えた。作品にかける想(おも)いや日本デビューに対する熱意を直接うかがい、プロジェクトの意義をあらためて感じるとともに、メディア記事やSNSを通じて認知が拡大したことで多くの方々からご支援をいただき出版につなげることができた。こうした経緯を大切にしながら、より魅力的な作品をビルさんと共に創り上げていきたい」とコメント(ジェトロが4月1日にインタビューを実施)して、アフリカの才能と日本の漫画文化をつなぐ取り組みの広がりに期待を示している。
同プロジェクトの詳細は、カイカフィナンシャルホールディングスの特設ページ
で公開されている。
(西浦梨佳子)
(ジンバブエ、日本)
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