フランス海運大手CMA CGM、アビジャンにアフリカ地域事務所を開設
(コートジボワール、フランス)
アビジャン発
2026年05月13日
フランス海運大手CMA CGMは4月23日、コートジボワールのアビジャンで、アフリカ地域事務所の開所式を行った。同事務所は、西部・東部・南部アフリカを管轄し、市場により近い場所で統合的なサービスを提供する戦略的な拠点となる。同事務所は、営業活動、輸出価格設定、顧客サービス、複合輸送業務、機器管理などの主要な戦略的機能を一元化し、海上輸送から内陸回廊、ラストマイル配送に至るまで、エンドツーエンドの物流ソリューションを展開し、物流チェーン全体のサービスの質の向上、業務の効率化、効率的な内陸輸送回廊の開発を支援するという。
同社のロドルフ・サーデ会長兼最高経営責任者(CEO)は、アビジャンに地域事務所を開設した理由として、コートジボワールがアフリカの発展を象徴し、成長を目指す活力のある国であり、同社の取扱量も大きく伸びている点を挙げた(4月27日付「ジュヌ・アフリック(Jeune Afrique)」)。同日、サーデCEOと面会したアラサン・ワタラ大統領は、同社の地域事務所開設がコートジボワールにとって有益になると評価し、最良の条件で事業が行えるよう必要な支援を行うことを約束した。
同社は50年以上にわたりアフリカ大陸で事業を行い、アフリカの港と世界の主要市場を結ぶ33の海運サービスを提供してきた。港から内陸部までの輸送は、アフリカ40カ国以上に拠点を持つ子会社のシーバ・ロジスティクスを通じ、海上、陸上、鉄道輸送を組み合わせた物流ソリューションを構築している。同社は現在アフリカで9つのターミナルを運営し、設備の近代化や運用効率の改善など港湾インフラへの投資も行っている。サーデCEOは「ジュヌ・アフリック」に対して、貨物の陸揚げ直後から顧客に物流サービスを提供することが重要であると述べ、2029年に契約満了を迎える予定のアビジャン第1ターミナルの運営権を巡る入札に将来的に参加する意向を示した(4月27日付「ジュヌ・アフリック」)。
今回の地域事務所開設に伴い、同社が運営するインキュベーター「ZEBOX」のアフリカでの活動強化が発表された。アフリカおよび中東の革新的なスタートアップ企業を発掘、選定し、グループの具体的な業務ニーズに効率的に結び付けていくことを目指すという。CMA CGM財団によるコートジボワールにおける教育と社会開発事業の強化も発表された。
(長屋幸一郎、橘欣子)
(コートジボワール、フランス)
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