4月の自動車販売は前年割れも輸出とNEVが堅調、政府は安定成長に向け政策支援
(中国)
上海発
2026年05月13日
中国自動車工業協会(CAAM)は5月11日、2026年4月の自動車生産台数が前年同月比1.7%減の257万5,000台、販売台数が2.5%減の252万6,000台だったと発表した。前月比では生産が11.7%減、販売が12.9%減となった。2026年1~4月の累計販売台数は957万4,000台(前年同期比4.8%減)となり、年初からの落ち込み幅は第1四半期(1~3月)の同5.6%減に比べてやや縮小した。
4月単月の部門別販売台数は、乗用車が前年同月比4.2%減の212万9,000台と苦戦した。一方、商用車は8.1%増の39万7,000台と堅調だった。うち、新エネルギー車(NEV、注)は134万4,000台(9.7%増)と好調を維持し、自動車販売全体に占める割合は53.2%に達した。内訳をみると、バッテリー式電気自動車(BEV)が90万5,000台(10.2%増)、プラグインハイブリッド車(PHEV)が43万9,000台(8.8%増)だった。
輸出をみると、4月単月の輸出台数は前年同月比74.4%増の90万1,000台と拡大した。うち、NEVは43万台(2.1倍)と大幅に増加し、全体の47.7%を占めた。1~4月の累計輸出台数は312万7,000台(前年同期比61.5%増)となった。CAAMの陳士華副秘書長は、「内需市場の改善は待たれるものの、輸出の急速な成長が業界全体を安定させる大きな支えになっている」と分析した。
こうした中、中国政府は自動車市場の安定成長に向けて、特に電気自動車(EV)車両の政策支援を継続している。2026年3月に財政部など3部門が通知した、59の試行地域(複数の県の連合)を対象とした農村地域の充電・バッテリー交換設備不足解消に向けた取り組みなどが進められている。また、4月28日には交通運輸部と国家発展改革委員会による「2026年老朽化した営業用貨物車の廃棄および買い替えに関する通知」が発表された。同通知では電動貨物車への買い替えを優先的に支援しており、廃車と新規購入を合わせ最大で14万元(約322万円、1元=約23円)の補助が可能となった。
(注)バッテリー式電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCV)の合計。
(龐婷婷)
(中国)
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