コートジボワールで石油製品の価格上昇、中東情勢緊迫が影響
(コートジボワール、中東)
アビジャン発
2026年05月08日
コートジボワールの鉱山・石油・エネルギー省石油・ガス総局(DGH)は4月30日、5月1日から31日まで全国で適用される石油製品の最高小売価格を発表した。主要燃料の小売価格が軒並み上昇した。
ガソリンは1リットル当たり875CFAフラン(約254円、1CFAフラン=約0.29円)(前月比6.7%増)となり、灯油は745CFAフラン(5.6%増)に引き上げられた。輸送業者や農業者に広く使われる軽油(ディーゼル)は700CFAフラン(3.7%増)となった。また、アビジャン地区で適用される産業用燃料価格として、産業用軽油(DDO)は1,007CFAフラン/キログラム(kg)(15.5%増)、免税価格は933CFAフラン/kg(16.9%増)に高騰した。C重油(Fuel Oil 180)は588CFAフラン/kg(5.6%増)となり、工業用ブタン(バルク・28kg超)は766.912CFAフラン/kg(5.9%増)に上昇した。一方、家庭で広く使われるブタンガスは前月から変わらず、安定した価格に維持されている(注)。
中東情勢の緊迫により、原油価格は2026年2月末から4月24日にかけて1バレル70ドルから120ドルへと急騰した。政府は国内石油価格の上昇を抑制するために3月から5月までに1,000億CFAフラン以上を動員したが、価格据え置きが不可能となった。今回の発表は、輸送業、産業界や生活必需品の価格などへの複合的な影響を及ぼす可能性がある。一方、政府は全国的な石油製品運送費用の一部を引き続き負担し、3月以降、軽油に対する関税徴収の停止を継続している。
コートジボワールは石油生産国であるが、生産量が少なく(約6万5,000バレル/日)、依然として輸入に依存している。2021年にイタリアのエネルギー大手エニ(ENI)がコートジボワール最大のバレン油田を発見し、コートジボワール石油公社ペトロシ(PETROCI)と共同で、2023年から操業を開始した。エネルギー生産力の向上を目的として計画中のバレン油田プロジェクト・フェーズ3の実施により、エニは2027年には原油生産量が日量15万バレル、天然ガス生産量が約566万立方メートルに達すると見込んでいる。
(注)6kgボンベ:2,000CFAフラン、12.5kg:5,200CFAフラン、15kg:6,965CFAフラン、17.5kg:8,125CFAフラン、25kg:1万1,610CFAフラン、28kg:1万3,000CFAフラン。
(ロブエ・ピエールアダム、安藤佳耶)
(コートジボワール、中東)
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