ジェトロ、シェムリアップで日本食フェアを開催

(カンボジア)

プノンペン発

2026年05月13日

ジェトロは51日から5日にかけて、カンボジア・シェムリアップ市内(注1)のスーパーマーケット「アンコールマーケット(注2)」および、日系プロサッカークラブ「Angkor Tiger FC(注3)」のホームスタジアムである「Akihiro Kato Stadium」で、同市初となる日本食フェアを開催した。

1日、2日、5日の3日間、市内中心部のアンコールマーケット3号店で、日本商品を集めた特設ブースを設置し、日本食品の販売に加え、うどんとふりかけの試食を提供した。同店舗は、開業当初から日本商品を取り扱っており、現在はうどん、ふりかけ、調味料、即席麺、カレールーなど約50種類の日本食品を取り扱う。試食では、主食として米を食べる現地の食文化に合うふりかけが好評で、「子供のために買いたい」と購入する来店客も多くみられた。アンコールマーケットのシック・ペン社長は「韓国商品の売れ行きが好調な中、日本商品にもポテンシャルはある。食べ方の提案を続け、価格を抑えることができれば、時間はかかるものの広がる可能性は十分ある」と述べた。

写真 アンコールマーケット3号店でのフェアの様子(ジェトロ撮影)

アンコールマーケット3号店でのフェアの様子(ジェトロ撮影)

また、3日は競技場(Akihiro Kato Stadium)で開催されたサッカー公式戦(注4)で、来場客に、うどんの試食を約2,000食提供した。首都プノンペンでは、丸亀製麺が6店舗を営業するなど、日本食は広がりを見せている。しかし、アンコールマーケットでのフェアを含め、試食した客の6割以上が、うどんを食べるのは初めてとのことであった。来場客からは「今後、家族と日本食レストランに行って食べてみたい」といった声が聞かれた。

写真 Akihiro Kato Stadiumでのうどんの提供の様子(ジェトロ撮影)

Akihiro Kato Stadiumでのうどんの提供の様子(ジェトロ撮影)

シェムリアップには日本食を提供するレストランが約30店舗あり(注5)、うどんを提供する店も多い。一方、所得水準の制約から、日常的に外食を楽しめる現地カンボジア人は限られる。今回の試食を通じて初めて日本食に触れ、好意的な反応を示す来場者も多くみられたことから、気軽に日本食を体験できる機会を通じて情報発信を強化することが、日本食の認知拡大と普及への重要な足掛かりになると考えられる。

(注1)世界遺産のアンコールワットを擁する一大観光都市。シェムリアップ州の人口は約109万人(2024年現在)で、うち約20%が中心部のシェムリアップ地区に住む。

(注2)シェムリアップで約20年間営業するスーパーマーケット。市内でスーパーマーケット3店舗、ミニマート1店舗を営業する。カンボジア産のみならず、東南アジアや欧米、韓国など全世界から商品を輸入しており、少数ながら日本商品も開業時より取り扱っている。

(注3)2015年設立のカンボジアリーグ1部に所属するプロサッカークラブで、日本人は、チームの監督、マネジメントスタッフ、そして3人の選手が所属(2026年5月現在)する、カンボジアで唯一の日系クラブ。同チームの試合は、カンボジア国内でも高い集客力を誇る。

(注4)座席ランクは複数あるが、2026年5月現在、一般座席は前売りが2.5米ドル、当日券が5.0米ドルで販売されている。

(注5)2025年7月時点。在シェムリアップ日本国領事事務所調べ。

(宮嶋紀輝)

(カンボジア)

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