3月のインフレ率は前年同月比3.40%に上昇も、物価目標の安定圏内を維持

(インド)

ムンバイ発

2026年04月16日

インド統計・計画実施省(MoSPI)が4月13日に公表した2026年3月の全国ベースの消費者物価指数(CPI、注1)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)は104.84ポイント(速報値、2024年=100)で、前年同月比の上昇率は3.40%となり、2月(3.21%)から0.19ポイント上昇した。インフレ率は5カ月連続で上昇したものの、引き続きインド準備銀行(RBI、中央銀行)が定める物価安定目標(4%±2%)の圏内を維持している(添付資料図参照)。

地域別にみると、都市部は3.11%、農村部は3.63%と引き続き高い傾向が続いた。主要項目の動きをみると、食品のインフレ率(注2)は3.87%となり、2月(3.47%)より0.4ポイント上昇し、全体のインフレ率を押し上げた。住宅関連のインフレ率は2%台前半にとどまり、輸送・通信分野では物価上昇がほぼ見られないなど、非食品分野では比較的落ち着いた動きが見られた。

地場格付け機関CRISILの主席エコノミストのディプティ・デシュパンデ氏は、「3月の小売物価上昇率は原油価格高騰の影響を逃れた」と指摘している。加えて、同氏によれば「世界的に価格上昇が持続すれば、国内の小売燃料価格が上昇する可能性がある。また、猛暑による悪影響や、モンスーンの降水量が平年を下回るリスクの高まりは、食品インフレ率を押し上げる要因となり得る」とも述べている(「タイムズ・オブ・インディア」紙4月14日)。

(注1)全国ベースのCPIは、基準年2024=100とし、農村部と都市部の各指数を加重平均したもの。

(注2)ここでは、CFPI(消費者食品物価指数)の上昇率を記載。

(野本直希)

(インド)

ビジネス短信 fb6e2c9c6be6a98a