英国、たばこ・電子たばこ法案が成立へ、2009年以降に生まれた人への販売は違法に
(英国)
ロンドン発
2026年04月27日
英国議会は4月21日、たばこ・電子たばこ法案が上下両院を通過したと発表
した。国王裁可を待って成立する。2009年以降に生まれた人へのたばこや電子たばこ、ニコチン製品の販売が違法となる。同法案は、2023年にリシ・スナク前首相が提案。2024年11月に現政権が喫煙に関連する予防可能な死亡、障害、健康問題を削減するとして法案を提出、2025年7月には国営医療サービス(NHS)に関する10カ年計画における施策の1つとして盛り込まれた(2025年7月7日記事参照)。
その他の主な規制内容は次のとおり。
- 電子たばこやニコチン製品などの広告およびスポンサーシップの禁止
- 電子たばこやニコチン製品の無料配布や自動販売機での販売を禁止
- 電子たばこやニコチン製品のフレーバーや包装などを規制する権限の大臣への付与
- 禁煙エリアの拡大:イングランドでは、子供が同乗する車内、子供の遊び場、学校の屋外、病院(注)などへの拡大を検討
英国国家統計局(ONS)が2025年11月に発表した喫煙習慣に関する調査
によると、2024年、英国の18歳以上の人口のうち、紙たばこの喫煙者は約530万人(10.6%)で、2011年の調査開始以来の最低水準となった。一方で、16歳以上の人口のうち約540万人(10.0%)が電子たばこを使用し、初めて同年齢層の紙たばこの喫煙者数(約490万人、9,1%)を上回った。なお、16歳から24歳では13.0%が電子たばこを使用している。
喫煙に起因する健康問題による失業や死亡などによる経済的および社会的損失は年間218億ポンド(約4兆6,870億円、1ポンド=約215円)と見積もられている。
(注)英国では通常、10歳ごろまでは登下校に保護者などの成人が付き添う。
(野崎麻由美)
(英国)
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