ADポーツ、UAEの物流代替ルートを駆使

(アラブ首長国連邦、イラン、米国、イスラエル)

ドバイ発

2026年04月17日

2月末のイランと米国・イスラエルの衝突以降、イランによる中東湾岸諸国の港湾への攻撃やホルムズ海峡の封鎖により、中東地域の物流に混乱が生じてきた。アラブ首長国連邦(UAE)の主要港湾は、陸路、鉄道、海路、空路を駆使して代替ルートを確立し、貨物の迂回輸送を行っている。

4月16日付のUAEの国営エミレーツ通信(WAM)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、アブダビのハリーファ港を運営するアブダビ・ポーツ(ADポーツ)グループは2月末の情勢悪化以降、フジャイラ港およびシャルジャのコールファッカン港からの陸上物流サービスを通じて2万2,000個以上のコンテナを輸送したほか、24隻の専用船で1万8,000TEU(1TEUは20フィートコンテナ換算)を両港から海外へ輸送した。さらに、同グループの航空物流サービスでは100便以上のチャーター便を活用して8,000トン以上の貨物を輸送。今後も、食料や医薬品、その他重要物資、必需品を優先して物流サービスを提供するという。また、ハリーファ港への定期船の継続やUAE東部の港湾とアラビア海・紅海の港湾を結ぶ3つの主要貿易回廊を維持・確保するため、新たに近隣諸国を結ぶフィーダー船の運航を開始した。さらに、800台のトラックとエティハドレールによる1日4便の新規鉄道サービスを活用し、フジャイラおよびコールファッカンからUAEの保税通関回廊を経由して、ハリーファ港、ドバイのジュベル・アリ港、シャルジャへ貨物を輸送する陸上輸送ルートも確立していると報じている。

(清水美香)

(アラブ首長国連邦、イラン、米国、イスラエル)

ビジネス短信 c27dc236a497f7f8