ベナン大統領選、ワダニ氏が当選
(ベナン)
アビジャン発
2026年04月22日
ベナンの憲法裁判所は4月16日、4月12日に実施された大統領選挙の結果について、大統領派(注)の経済・財務相ロミュアルド・ワダニ氏が94.27%の暫定得票率で勝利したと発表
した。対立候補である元首相のポール・ホンクペ氏(FCBE党)の得票率は5.73%。全体の投票率は63.57%だった。
複数の現地報道によれば、結果発表を前に、対立候補者のホンクペ氏がワダニ氏の勝利を迅速に認めた。ワダニ氏は国民に感謝し、大統領派の共和党(BR)と主要野党の民主党(LD)が祝意を表した。民主党はワダニ氏の政策が同党の理念と合致していると表明し、インターネットを中心に広がっていたボイコットを呼びかける動きには反対した。選挙は平和的に行われ、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)選挙監視ミッションが円滑な運営を称賛した。一方で、ベナンの市民団体が複数の投票所での票の水増しや多重投票などの不正行為を指摘した。
ベナンは1960年の独立直後、1960~1970年代にかけてクーデターを経験した。貧困や近年のサヘル地域の治安危機により、北部・北東部の国境地帯では治安上の課題に直面しているものの、アフリカ地域内で安定した民主主義国家とされている。綿花生産が主要産業だが、低価格、収益性や技術的な問題により停止されていた石油生産を2026年には再開する見通しだ。
ワダニ氏はフランスと米国の公認会計士資格を持ち、かつてデロイトに勤めていた。現職大統領のパトリス・タロン氏は実業家としての経歴を持ち、2016年の就任以降、憲法の定める2期にわたり政権を担ってきた。2025年末に同氏はクーデター未遂の対象となった。
(注)大統領派とは与党の進歩再生党(UPR)と共和党(BR)の2つを指す。ワダニ氏と現職大統領のタロン氏は無所属だが、大統領派に支持されている。
(ロブエ・ピエールアダム、安藤佳耶)
(ベナン)
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