国内線燃油サーチャージの上限を38%に引き上げ、航空燃料価格高騰へ対応

(インドネシア)

ジャカルタ発

2026年04月21日

インドネシア政府は4月6日、航空燃料価格高騰に対応するため、国内線の燃油サーチャージ(注)の上限を38%に引き上げた。国営通信「アンタラ」が同日付で報じた。

国内線の燃油サーチャージの上限については、2023年運輸大臣決定第7号で、ジェット機は運賃上限の10%、プロペラ機は同25%と定められていた。しかし、中東情勢を背景とする原油価格の高騰を受け、国営石油会社プルタミナは、4月の航空燃料価格について、国内線向けジェット燃料を前月比平均70%増と大幅に引き上げた。これにより、例えば、スカルノ・ハッタ国際空港では、国内線用航空燃料価格が1リットル当たり、3月の1万3,656.51ルピア(約123円、1ルピア=0.009円)から、4月には2万3,551.08ルピアに上昇した。

航空燃料が航空会社の運営費(コスト)の約40%を占める中、インドネシア航空会社協会(INACA)のデノン・プラウィラアトマジャ会長は、政府に対して、燃油サーチャージおよび航空運賃の上限を引き上げるよう要請していた(4月1日付「コンパス」)。今回の措置は、政府が、このうち燃油サーチャージについて要請に応じたかたちとなる。

なお、国内線の航空運賃については、2019年運輸大臣決定第106号により、エコノミークラス運賃の上限(TBA)および下限(TBB、TBAの最低35%以上)が路線ごとに設定されている。例えば、ジェット機によるデンパサール-ジャカルタ間の航空運賃は、上限が143万1,000ルピア、下限が50万1,000ルピアとなっている。

あわせて政府は、航空券価格の上昇を緩和する目的で、国内線エコノミークラス航空券に課される付加価値税(PPN)11%分を負担する。関連予算として月約1兆3,000億ルピアを見込み、2カ月間実施される予定だ(4月6日付「ジャカルタ・ポスト」)。

(注)航空運賃とは別に、航空燃料価格の変動に対応する目的で航空会社が課す料金。

(山田研司)

(インドネシア)

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