米SXSW2026、日本のスタートアップ企業が新技術の披露に手応え

(米国、日本)

サンフランシスコ発

2026年04月08日

音楽、映画、インタラクティブ(IT・技術)イノベーションを融合した世界最大級の複合フェスティバル「サウスバイ・サウスウェスト2026SXSW2026)」が312日から18日まで、米国テキサス州オースティンで開催された。2025年までのメイン会場だった、オースティン・コンベンションセンターは再開発工事のため使用されず、会場はダウンタウンに分散した。

写真 工事中のオースティン・コンベンションセンター(ジェトロ撮影)

工事中のオースティン・コンベンションセンター(ジェトロ撮影)

従来、同センターで実施されていた展示機能のうち、各国からスタートアップの展示が行われる「SXSWエキスポ:インターナショナル・イノベーションズ」は、フェアモント・オースティンにおいて開催された。日本からは自治体やスタートアップなど計10ブース、22社・団体が出展。愛知県ブースに出展した折り畳み式電動モビリティーの社会実装を目指すイコマの生駒崇光代表取締役は、「オースティン市内でプロダクトを移動させていると、世界中から集まった多様な来場者から反応をもらえる。他の展示会とは異なる、国境を越えても手応えのある環境があった」とコメントした。

また、展示会場以外の交流機能については、従来から国・地域や企業が独自にレストランやシェアスペースを利用し、交流イベントを実施する、通称「ハウス」が展開されてきた。起業家やスタートアップの育成・ネットワーキングを目的に、オースティンのアクセラレーターであるキャピタル・ファクトリーが運営した拠点「キャピタル・ファクトリー・ハウス」には、京都府主導の5社が参加した。京都府の担当者は、「分散型の開催により各所で多様なイベントが同時進行する中、キャピタル・ファクトリーは投資家、政府関係者が集まるハブとして機能しており、現地エコシステムとの接点を効果的に持つことができた」と述べた。

写真 国際展示エリアでの愛知県ブースの様子(ジェトロ撮影)

国際展示エリアでの愛知県ブースの様子(ジェトロ撮影)

写真 キャピタル・ファクトリー・ハウスでのトークセッション(ジェトロ撮影)

キャピタル・ファクトリー・ハウスでのトークセッション(ジェトロ撮影)

会場に変動がある中、公式スタートアップ向けピッチコンテスト「SXSWピッチ」は、前年と同様に、JWマリオットで開催。ファイナリスト次点として選出されたトイレ清掃ロボット「クリーンK(CleanK)」を開発するインプログは、「ロボティクス&マルチセンソリー・テクノロジー」部門の1分間ピッチに参加した。同社の宗清直人代表取締役は「光栄なことに東アジアから唯一の選出。専属ピッチコーチとの原稿作成や週2回の面談など、主催者側から熱心なサポートをいただいたおかげでつかみが決まり、授賞式の登壇機会に進ませていただけた。米有力投資機関Yコンビネーターのパートナー、ゲリー・タン氏の前でピッチを行う貴重な機会だった」と振り返った。

(武田史織)

(米国、日本)

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