サウジアラビア皇太子と中国の習国家主席が電話会談

(サウジアラビア、中国)

リヤド発

2026年04月22日

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子兼首相は4月20日、中国の習近平国家主席と電話会談を行い、2国間関係および地域情勢について意見を交わした。

同日付サウジアラビア国営通信(SPA)によると、会談冒頭で両首脳はサウジアラビアと中国の戦略的パートナーシップを振り返り、既存の協力分野を基盤に多国間分野を含む協力のさらなる強化と発展に向けた方策について協議した。

同日付中国国営通信の新華社によると、習国家主席は、中国がサウジアラビアとの関係発展を極めて重視しており、相互尊重、平等、相互利益の原則を一貫して堅持してきたと指摘した。その上で、2026年が両国の包括的戦略パートナーシップ締結10周年に当たることに触れ、戦略的相互信頼の深化、実務協力の強化、あらゆるレベルでの交流促進を通じ、2国間関係の幅と深さをさらに拡大していく考えを示した。習国家主席は、こうした取り組みを通じて、中国とアラブ諸国との関係発展の模範となることへの意欲も表明した。

地域情勢をめぐっては、両首脳が最新の状況について意見交換を行い、地域および国際的な安全保障や経済への影響を協議した。特に、緊張緩和と安全・安定の促進に向けた取り組みや、海上の安全確保が世界経済や重要なサプライチェーンに及ぼす影響が議題となった。

新華社によると、習国家主席は中東および湾岸地域の現状について、即時かつ包括的な停戦と敵対行為の停止を呼びかけ、平和回復に資するあらゆる努力を支持するとともに、紛争解決においては政治的・外交的手段が不可欠であるとの立場を強調。さらに、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡について、習国家主席は「正常な通航は維持されるべきであり、これは地域諸国および国際社会の共通の利益に資する」との認識を示した。

習国家主席はまた、地域諸国が自らの未来と運命を主体的に掌握し、長期的な平和と安定を促進することを支持すると述べた。両首脳は、今後も実務協力および地域の安定に向けた意思疎通と交流をさらに強化していく方針で一致した。

同日付サウジアラビアの現地紙「アル・アラビーヤ」によると、中国は湾岸諸国にとって主要な貿易相手国であり、イラン産原油の主要な買い手でもあることから、原油の大部分が通過するホルムズ海峡の安定を重視しているという。

(林憲忠)

(サウジアラビア、中国)

ビジネス短信 afb8991b713f882e