矢崎総業がグアテマラに第2工場建設を発表

(グアテマラ、日本)

調査部米州課

2026年04月16日

矢崎総業は3月23日、グアテマラに新工場を建設することを発表した。新工場はサンマルコス県のパハピタ市に立地し、同県のアユトラ工場に続いて2つ目の生産拠点となる。主にフォードのピックアップトラック「F-150」などの車両向けワイヤーハーネスを製造する。

同日に行われた式典には、ベルナルド・アレバロ大統領とガブリエラ・ガルシア経済相も出席し、同地域における経済成長や雇用創出に貢献するとして、謝意を示した。新工場の敷地面積は約3万5,000平方メートルで、最大で3,500人ほどを雇用する見込みだという。早ければ2027年9月にも操業を開始する。ヤザキ・ノースアメリカの藤澤堅一CEO(最高経営責任者)は「グアテマラ(の労働者)は高い技術力とオペレーション能力という強固な基盤を持っている」と述べ、グアテマラ人労働者の質の高さが新工場設立につながったと評価した。また、桑名良輔駐グアテマラ特命全権大使は、2025年にアレバロ大統領が日本を訪問したことが、今回の生産拡大につながったとした。

グアテマラは近年、米国向けワイヤーハーネスの供給地として存在感を高めている。米国の輸入統計(注)をみると、グアテマラからの同品目(HSコード:8544.30)の輸入額は、2021年は5万8,000ドルだったのに対し、2025年には3,819万6,000ドルまで急拡大している(添付資料表参照)。米国の輸入におけるシェアはメキシコが68.5%(2025年)と圧倒的だが、今回の新工場設立によりグアテマラでのさらなる生産拡大が期待される。なお、矢崎総業はニカラグアとエルサルバドルにも工場を持っているが、米国のそれぞれの国からの輸入シェア(2025年)は、5.0%(5位)、0.5%(11位)となっている。

(注)Global Trade Atlasの米国の貿易データによる。

(加藤遥平)

(グアテマラ、日本)

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