第1四半期の貿易統計、機械・電子機器が輸出入ともに大幅増

(中国)

北京発

2026年04月16日

中国海関総署(中国税関)が4月14日に発表した統計によると、2026年第1四半期(1~3月)の貿易総額は前年同期比18.0%増の1兆6,907億ドル、うち輸出は14.7%増の9,775億ドル、輸入は22.7%増の7,132億ドルとなった(注1、2)。

主要品目別にみると、輸出では、輸出額全体の約6割を占める機械・電子機器が前年同期比21.4%増の6,200億ドルと高い伸びを示した。うち、集積回路が77.5%増、シャーシを含む自動車が58.5%増、船舶が48.7%増、自動データ処理設備およびその部品が26.7%増と大幅に増加し、輸出を下支えした。なお、レアアースは数量が2.8%増の1万4,579トンだったが、金額では9.0%減の1億1,630万ドルとなった。

輸入では、輸入額全体の約4割を占める機械・電子機器が前年同期比24.9%増の2,810億ドルだった。なお、資源輸入では、原油が数量8.9%増の1億4,684万トンで金額4.7%減の715億5,460万ドル、天然ガスが数量4.0%減の2,815万トンで金額15.4%減の116億3,050万ドル、レアアースが数量30.0%増の3万2,077トンで金額2.7倍の6億9,830万ドルだった。

主要貿易相手国・地域別に貿易総額をみると、最大の相手先であるASEAN向けが前年同期比18.4%増、2位のEUが17.6%増と2桁の伸びを示した。その他では、香港が53.4%増と高い伸びとなり、内訳は輸出が40.0%増、輸入が4.3倍と大幅な伸びを示した。貿易総額で高い伸びを示したその他の国・地域としては、韓国(35.4%増)、インドネシア(31.4%増)、シンガポール(29.8%増)などがあった。なお、日本は17.8%増、米国は16.6%減だった。

海関総署は同日の記者会見で、第1四半期の貿易総額について、人民元ベースで11兆元(約253兆円、1元=約23円)を超え第1四半期における過去最高額となったほか、四半期ベースの伸び率も過去5年間で最高を記録したと解説した。その背景の1つとして、さまざまな経営主体で貿易の伸びが見られたと指摘し、民間企業の同期の貿易総額は前年同期比16.2%増の6兆7,800億元となり、中国の貿易総額に占める割合が57.3%へと上昇したと述べた(注3)。また、外資系企業の貿易総額は16.1%増の3兆4,700億元、輸出は10.8%増、輸入は23.0%増だったと解説している。

さらに、内需拡大が輸入の増加を牽引し、消費財の輸入額が5.4%増になったと解説した。なお、中東情勢による影響に関する記者からの質問に対しては、中東地域との貿易は、当期の中で2026年1~2月は前年同期比で増加していたものの、3月単月は前年同月比で減少に転じたと回答した。

(注1)人民元建てでは、2026年1~3月の貿易総額は前年同期比15.0%増の11兆8,380億元。

(注2)前年同期である2025年第1四半期の貿易動向については2025年4月18日記事参照

(注3)海関総署は同記者会見において、中国で輸出入の実績がある企業は61万8,000社に達し、そのうち民間企業は54万社を超えたと発表している。

(亀山達也)

(中国)

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