米テキサス州のSXSW2026でジェトロが日本発の食・音楽・イノベを発信
(米国、日本)
ヒューストン発
2026年04月03日
米国テキサス州オースティンで音楽、映画、イノベーションを融合した世界最大級の巨大複合フェスティバル「サウス・バイ・サウス・ウエスト2026(South by South West、SXSW)」が3月12日から18日まで開催された。3月13日には、SXSW公式セッションとして「サウス・バイ・ジェー・ピー:インフュージョン・ジャパン(SXJP:Infusion Japan)」をジェトロが主催した。本セッションは、現地における日本発イノベーションの存在感の強化を狙うとともに、地域の顧客や国内からの来場者が、日本の食、音楽、文化を総合的に体験できる場として構成された。
会場となった地元アクセラレーターのキュー・ブランチ(Q-Branch)には、現地来場者やSXSW関係者が参加した。日本人アーティストREJAY(リジェ)氏によるアコースティック(注)ライブに始まり、続いて日本コロムビアの大木貴博氏が「日本音楽のグローバル展開」をテーマに対談した。さらに、SXSWの最高商務責任者ピーター・ルイス氏を迎え、イベント運営側から見た文化発信の重要性や、日米クリエーティブ交流の可能性について議論が行われた。
2部に分けて実施された日本のスタートアップ・ショーケースでは、前半にまず2社が登壇した。
- アルマプリズム(Almaprism)は、ゲームの操作データからADHDなどの認知特性を可視化する診断ツールを発表。アワードを受賞した。
- ディリーバ(DIREAVA)は、外科手術やロボット手術、解剖解析などに人工知能(AI)を使用して、安全性や質の向上を目指す技術を紹介。
後半はフードテック部門として、3社が登壇した。
- テーブルクロス(Tablecross)が運営する訪日客向けに食ツアーや料理教室、レストラン予約、オンライン食品マーケットを提供するプラットフォーム「byFood」は、予約や注文1件につき開発途上国の子供たちに10食を寄付し、累計約38万食の学校給食を届けている。
- AVRO Lifeは、日本企業が開発した発酵由来成分「ファーマギャバ(PharmaGABA)」を活用した機能性飲料を紹介。
- 斬新なスタイルの日本酒商品を製造・販売するサケ・ジェネレーション(Sake Generation)は、グルテンフリーで軽い味わいの日本酒ベースの炭酸飲料「Sake Seltzer(セルツァー、アルコールベースの炭酸飲料)」をテキサスで展開する計画を発表。アワードを受賞した。
セッション後には、北米で展開する日本発の炙(あぶ)りスタイルの押し寿司ブランド「Aburi OSHI Sushi」の寿司(すし)が提供され、参加者が日本食を味わいながら交流した。また、セッション終盤には鏡開きが行われ、日本酒テイスティングが実施されるなど、日本文化の多面的な魅力を発信した。
会場内ステージでセッションの開始を待つ参加者の様子(ジェトロ撮影)
ショーケース登壇の様子(ジェトロ撮影)
寿司に並ぶ行列(ジェトロ撮影)
(注)電気的な機器を介さない、楽器本来の音のこと。
(キリアン知佳)
(米国、日本)
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