ムンバイでインド初の自動運転ポッドタクシー事業が始動、BKC地区の渋滞緩和へ

(インド)

ムンバイ発

2026年04月09日

インド西部のマハーラーシュトラ州政府・ムンバイ都市圏開発公社(MMRDA)は4月7日、州都ムンバイのバンドラ・クルラ・コンプレックス(BKC)において、インド初となる自動運転ポッドタクシー(Personal Rapid Transit:PRT)事業の起工式を実施した(「タイムズ・オブ・インディア」紙4月8日)。

本プロジェクトは、ムンバイの商業中心地における都市交通の利便性向上を目指す大規模計画の一環として、MMRDAによって推進されているものだ。BKC地区は金融機関や多国籍企業が集中する一方、道路容量の制約から深刻な交通渋滞が常態化している。

PRT事業では、定員6人の小型ポッドが専用の高架ガイドウェイ上を完全自動運転で走行し、乗客が指定した駅のみに停車するオンデマンド型の運行方式を採用する。最高時速40キロメートル、運行間隔はわずか15秒とされ、道路交通の影響を受けない効率的な移動を可能にする。全長8.85キロメートル、全22駅にまで拡張する当事業は、BKC、クルラおよびバンドライースト各地区における「ファーストマイル(始発区間)」と「ラストマイル(最終区間)」の交通渋滞の緩和ならびに円滑な移動手段の提供を目指している。関係者によれば、当事業は2031年に完成予定で、完成後は1日当たり約11万人の利用が見込まれるという。また、ムンバイ地下鉄3号線および2B号線との接続も計画されており、都市鉄道網との連携による利便性向上が見込まれる。

PRT事業の起工式終了後、第1フェーズ(クルラ~バンドライースト間)に相当する約3.36キロメートルの着工が宣言された。デベンドラ・ファドナビス州首相は、同工事が20カ月以内に完了する見通しであるとしている。

(野本直希)

(インド)

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