2月の物価上昇率は前月比2.9%、燃料価格高で加速が続く見通し
(アルゼンチン、中東)
ブエノスアイレス発
2026年04月01日
アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)は3月12日、2026年2月の消費者物価指数(CPI)の上昇率
が全国平均で前月比2.9%だったと発表した。前月の伸びと同水準で高止まりしている(添付資料図参照)。前年同月比(年率)では33.1%だった。生鮮食品などを除いたコアインフレ率(注)では、前月比3.1%とさらに高水準だった。ルイス・カプート経済相は同日、X(旧Twitter)を通じて、「アルゼンチン経済はいまだ相対価格の修正過程にある。20年以上にわたった(経済の)ゆがみが蓄積され、その結果によって経済活動および雇用水準の停滞と、インフレの拡大が生じてきた。これらの修正は、マクロ経済の秩序を正し、持続的な成長軌道を維持するためには必要不可欠」と主張した。
前月比の上昇率を費目別にみると、住宅・光熱・その他燃料が6.8%で、全体の上昇率を大きく上回った。そのほか、全体に占める比重が大きい食品・飲料(酒類を除く)が3.3%となり、特に肉類の値上げが主な押し上げ要因とINDECは説明している。その他の財およびサービスと外食・ホテルがそれぞれ3.3%と3.0%で、全体の上昇率を上回った(添付資料表1参照)。
ジェトロが独自に調査した首都ブエノスアイレスの3月19日時点の品目別の物価をみると、牛肉、鶏肉の大幅な値上げが3月でも続いていることが確認できる(添付資料表2参照)。また、中東情勢の影響により、ガソリン、軽油など燃料価格も前月比で14.1%、11.0%の値上がりが見られた。3月22日付現地紙「ラ・ナシオン」(電子版)が報じた現地エコノミストらの見解によれば、燃料の価格高騰は3月から5月のCPI上昇率を加速させるが、前月比3%(総合)を大きく上回ることはないとの見通しだ。
(注)INDECは、次のものを除いた財・サービスの価格変動をコアインフレ率と定義している。季節変化の影響を受けやすい財・サービス(生鮮食品および観光サービス)、政府により価格が統制あるいは高税率が課されている財・サービス(家庭向け光熱水道費、衛生・医療、公共交通料金、自動車修理サービス、郵便、電話、公教育、たばこ)。
(山木シルビア)
(アルゼンチン、中東)
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