日本の顧客により磨かれた皮革製品を世界へ展開、Eコーポレーションに聞く

(バングラデシュ、日本)

企画部企画課

2026年04月17日

4月8~10日に東京ビッグサイトで開催された「ファッションワールド東京(FaW TOKYO)」に出展した、バングラデシュで皮革製品を製造・輸出するEコーポレーションのマヒ・イスラム代表取締役社長に同社の取り組みについて聞いた(ヒアリング日:4月8日)。

Eコーポレーションは2009年に創業し、ダッカ北西部のシャバールに本社と工場を構える。現在の従業員数は700人で、皮革製のバッグや財布などを製造し、日本やEU市場に輸出している。2020年までは日本向けのみに製造・輸出をしていたが、取引先の多角化を図り、現在はイタリアを中心にEU市場やカナダ向けにも輸出する。2025年の日本向け輸出額は4億円程度で、近年の中国からの生産移管も手伝い、2023年比で約30%増加した。国・地域別では、日本向け輸出のシェアは20%程度で、EUとカナダの合計が80%を占める。

同社の強みは、技術と品質の高さ、そしてデザイン性にある。他の皮革製品工場では主に男性用の商品を製造することが多いが、同社はよりデザイン性の高い女性用の製品も取り扱う。これらの製品は日本と関わる過程で磨かれた。マヒ氏は「これまで日本のブランドや顧客との取引を通じて学んだたまものだ」と話す。同社は大阪に事務所を構え、顧客との円滑なコミュニケーションを図っていることも特徴的だ。順調に輸出額が伸長しているため、2027年にはバングラデシュ国内に第2工場を立ち上げ、最大2,000人の雇用を目指す。最終製造工程に加え、川上のなめし工程も担う第2工場の立ち上げによって、原材料の上流工程から製品製造までワンストップで製造が可能となる。同社は次のターゲットとして、米国市場を狙う。

マヒ氏は、バングラデシュは事業環境上の課題を有しつつも、製造業に優れた人材に強みを持ち、この豊富な人材を背景として繊維産業が経済を支えていると話す。マヒ氏は、「今後も日本企業がバングラデシュの皮革産業に注目してくれることを望む」と期待感を示した。

写真 Eコーポレーションのマヒ・イスラム代表取締役社長(ジェトロ撮影)

Eコーポレーションのマヒ・イスラム代表取締役社長(ジェトロ撮影)

(安藤裕二)

(バングラデシュ、日本)

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