1~3月の外国企業の直接投資、シンガポールと韓国の投資が目立つ

(ベトナム)

ハノイ発

2026年04月16日

ベトナム外国投資庁は4月4日、2026年1~3月の対内直接投資(認可ベース、出資・株式取得を除く)を公表した。件数は新規・拡張を合わせて1,155件(前年同期比7.7%減)、認可額は125億3,859万ドル(32.1%増)だった。投資国・地域別では、シンガポールと韓国からの投資が引き続き目立った。

業種別にみると、認可額の1位は製造業で、88億5,446万ドル(前年同期比40.4%増)だった。2位はインフラで22億8,373万ドル(約18倍)、3位は不動産で5億8,259万ドル(74.0%減)となった。件数の1位は小売り・卸売りなどで423件(24.8%増)、2位は製造業で338件(40.6%減)、3位はコンサルなどで160件(26.0%増)だった(添付資料表1参照)。

国・地域別の認可額は、シンガポールが59億5,622万ドル(前年同期比2.6倍)で首位だった。2位は韓国で42億9,277万ドル(2.3倍)、3位は中国で7億3,015万ドル(48.7%減)となった。日本は5位で2億3,343万ドル(78.0%減)だった。また、件数は中国が327件(3.2%増)で首位だった。2位のシンガポールが149件(12.9%減)、3位の韓国が145件(0.7%減)と続いた。日本は81件(32.5%減)で5位だった(添付資料表2参照)。

1~3月に認可された主な大型案件は次のとおり。

  • 韓国の石油化学大手SKイノベーション、ペトロベトナムなどの合弁による中部ゲアン省のクインラップLNG(液化天然ガス)火力発電所開発案件(新規投資、約22億ドル)
  • 韓国のサムスン電機による北部タイグエン省での高性能電子回路基板製造案件(新規投資、約12億ドル)
  • 韓国の金属加工メーカーのソジン(SEOJIN)による北部バクニン省での製造案件(拡張投資、4億5,300万ドル)
  • シンガポールの資産運用会社シンビン・アセットマネジメント(SINGVIN ASSET MANAGEMENT)、鉄鋼商社ランドリバー(LAND RIVER)、地場ソンハ・ドンナイ工業団地の合弁による中部ハティン省のステンレス鋼製造案件(新規投資、3億8,000万ドル)
  • シンガポールのフューチャー・テキスタイルによる南部タイニン省での製造案件(拡張投資、3億5,000万ドル)

2026年初めの現地報道によると、サムスングループは同グループの生産拠点が集積するタイグエン省でさらなる生産強化を進める方針を示しており、今後44億ドル規模の投資をすることを確約したという(「ザ・インベスター」1月6日)。

なお、出資・株式取得は、件数が703件(前年同期比13.2%減)、認可額が26億6,289万ドル(78.8%増)となった。また、直接投資の実行額(推計)は54億1,200万ドル(9.1%増)だった。

(萩原遼太朗)

(ベトナム)

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