ドイツ鉄道改革、特別タスクフォースが22の対策を提言

(ドイツ)

ミュンヘン発

2026年04月03日

ドイツ連邦交通省(BMV)は3月20日、鉄道の信頼性を高めるためのタスクフォース「信頼できる鉄道」がとりまとめた報告書を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。タスクフォースは、ドイツ鉄道(DB)の改革の一環として2025年11月に設立され、メンバーは連邦政府をはじめ、州政府、連邦鉄道庁(EBA)、労働組合などの代表者から成る。DBの定時運行と信頼性向上に資する、可及的速やかに実行可能な対策を2026年3月までに提言することを目的とし、今回4分野で22の具体的対策を提言した。4分野は、(1)負荷の高い鉄道結節点の迅速な安定化、(2)列車運行管理の改善(3)改修工事の調整と迅速な障害復旧、(4)運行状況に関する信頼できる情報提供、となっている。

パトリック・シュニーダー連邦交通相は、発表に際してタスクフォースによるいくつかの提言を次のように紹介した。

  • 「ジョーカー線路」による柔軟性向上。列車運行量の多い駅でホーム・線路を空けておくことで余裕を作り、鉄道網に問題が発生した場合そのホームをトランプカードのジョーカーのように使って柔軟に対応する(対策1号)。
  • 人工知能(AI)を活用して問題発生時に迅速かつ効率的な解決を図ること(対策第10号)。
  • 障害発生時に運転士への指令を従来の電話ではなく、デジタル化することで列車の停止時間を短縮化すること(対策9号)。

タスクフォースは、DBの構造改革のために連邦交通省が2025年9月に公表した「鉄道利用者満足度向上に向けたアジェンダ」の実施を支援するために設置された。シュニーダー連邦交通相は「今日紹介した報告書は、鉄道の顧客満足に向けた大事な一歩になる。乗客ができるだけ早く改善を実感するために、着実に対策を実行していくことが重要である」とコメントした。報告書のとりまとめによりタスクフォースの活動は終了し、これから各対策は実行に移される。

(アンナ・グリンフェルダ)

(ドイツ)

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