韓国の農心、ロシアで法人を設立して市場開拓へ

(ロシア、韓国)

調査部欧州課

2026年04月09日

韓国の大手即席麺メーカーの農心は4月8日、6月にロシア・モスクワで現地法人を設立することを発表した。同法人を販売会社として、成長が期待できるロシアでの営業を強化するほか、カザフスタン、ウズベキスタンなどの中央アジア市場にも販売網を広げるのが狙い。

農心によると、2025年のロシアの韓国ラーメン輸入額は5,200万ドル、前年比で58%増加した。ロシアでは近年、Kポップやドラマなど韓流コンテンツが人気で、その影響で韓国産ラーメンの需要が高まっているという。

設立する法人は、ロシアでは経済規模の大きい西部での営業活動に注力し、中部や極東地域は現地企業を通じて市場を開拓する。同社製品はこれまでも一部の小売店で販売されているが、地場大手小売りチェーンのX5、マグニトなどの店舗での商品展開を強化して各地方で流通を広げる。同時に、オゾン、ワイルドベリーズといった大手Eコマースサイトにも出店し、オフライン販売を補完する。現地では70~100ルーブル程度(約140~200円、1ルーブル=約2円)の中低価格帯製品が主流だが、同社は200ルーブル超のプレミアム市場を開拓する。製品は2026年下半期に釜山で完工予定の輸出専用工場から供給する計画だ。

同社は発表の中で、ロシア市場を「欧州とアジアを結ぶ要衝地であり、ラーメン消費量が急増する魅力的な市場」と評価し、2030年までに3,000万ドルの売り上げを達成する目標を掲げた。また、ロシア法人を中央アジア市場開拓のハブと位置付け、ロシア市場に加えてカザフスタン、ウズベキスタンなどの周辺国にも営業網を広げる方針だ。

(浅元薫哉)

(ロシア、韓国)

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